菅野徳雄
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菅野徳雄ゴルフジャーナリスト

1938年生まれ。岩手県出身。立教大卒。1964年からゴルフ雑誌の編集にたずさわり、中村寅吉をはじめ、河野高明、安田春雄、杉本英世、尾崎将司など、数多くのトッププレーヤーを取材。わかりやすい技術論と辛口の評論で知られる。「ゴルフ・トッププロのここを学べ」「ゴルフスウィングの決め手」「即習ゴルフ上達塾」などの著書がある。

小柄な比嘉一貴が年間4勝で賞金王に 飛距離にこだわる若い大型選手に課せられるもの

公開日: 更新日:

 昔、PGAツアーで1年間戦った杉本英世がそう言って心配していた。

■飛ばしよりも正確なショット

 不思議なことに、体に恵まれて日本でも屈指の飛距離を誇る選手に限って、もっと飛ばそうとする傾向があるというのだ。それでスイングの軸を崩してショットを曲げている選手が少なくないと杉本は指摘する。

 昔、ビッグスリーといわれたアーノルド・パーマー、ジャック・ニクラス、ゲーリー・プレーヤーを見ると、プレースタイルは三者三様でもスイングの軸は3人ともまったく動かなかったという。

 1年間、PGAツアーで戦って、彼らのスイングを参考にして帰国した杉本は翌年にダブルス戦を含む年間7勝を挙げた。

「飛距離の出る大型の選手こそ、スイングの軸がブレないように、特に頭が上下動しないスイングを心掛けてほしい」と杉本はアドバイスする。

 小柄な比嘉が年間4勝して賞金王になれたのは、軌道が変わらないスイングをしているという一言に尽きる。正確なショットに勝るものはないのだ。

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