単年なのに? ソフトバンク甲斐拓也が打率1割台でも「年俸2.1億円現状維持」更改のカラクリ

公開日: 更新日:

 打率.180、1本塁打、27打点。この成績で年俸2億1000万円の現状維持となったのが、ソフトバンクの正捕手・甲斐拓也(30)だ。

 21日の契約更改後の会見では、「チームの足を引っ張ってしまった。何も貢献できなかった」と反省しきり。今季は130試合に出場。正捕手として奮闘し、リーグ最多の38犠打もマークした。とはいえ、いくら打撃が期待できない捕手でもダウン査定でなかったのは驚きだ。複数年契約ならともかく、甲斐は単年契約である。

 ソフトバンクの球団OBはこう推測する。

「おそらく、出来高が翌年の年俸ベースに加算される契約になっているのではないか。仮にの話だが、今季の甲斐の査定が2000万円ダウンだとして、クリアした分の出来高総額も2000万円ならば、プラスマイナスゼロになる。ソフトバンクにはこうした契約を結んでいる選手が少なくないそうですから。この球団の査定ポイントは打撃も守備もほぼ平等。捕手としての貢献度は高かったので、思ったよりマイナス分は少なく、出来高でカバーできたのではないか。今オフ獲得したゴールデングラブやベストナインも、出来高に含まれていると聞いています」

 とはいえ、今オフはDeNAから同じ捕手の嶺井がFA移籍。甲斐は来季も打率2割を切るようだと正捕手の座を奪われかねない。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    DeNA三浦監督まさかの退団劇の舞台裏 フロントの現場介入にウンザリ、「よく5年も我慢」の声

  2. 2

    日本ハムが新庄監督の権限剥奪 フロント主導に逆戻りで有原航平・西川遥輝の獲得にも沈黙中

  3. 3

    佳子さま31歳の誕生日直前に飛び出した“婚約報道” 結婚を巡る「葛藤」の中身

  4. 4

    国分太一「人権救済申し立て」“却下”でテレビ復帰は絶望的に…「松岡のちゃんねる」に一縷の望みも険しすぎる今後

  5. 5

    白鵬のつくづくトホホな短慮ぶり 相撲協会は本気で「宮城野部屋再興」を考えていた 

  1. 6

    藤川阪神の日本シリーズ敗戦の内幕 「こんなチームでは勝てませんよ!」会議室で怒声が響いた

  2. 7

    未成年の少女を複数回自宅に呼び出していたSKY-HIの「年内活動辞退」に疑問噴出…「1週間もない」と関係者批判

  3. 8

    清原和博 夜の「ご乱行」3連発(00年~05年)…キャンプ中の夜遊び、女遊び、無断外泊は恒例行事だった

  4. 9

    「嵐」紅白出演ナシ&“解散ライブに暗雲”でもビクともしない「余裕のメンバー」はこの人だ!

  5. 10

    武田鉄矢「水戸黄門」が7年ぶり2時間SPで復活! 一行が目指すは輪島・金沢