著者のコラム一覧
山田隆道作家

1976年、大阪生まれ。早大卒。「虎がにじんだ夕暮れ」などの小説を執筆する他、プロ野球ファンが高じて「粘着!プロ野球むしかえしニュース」などの野球関連本も多数上梓。各種スポーツ番組のコメンテーターとしても活躍中。

阪神「ロマン枠」江越と陽川は来季新天地へ…“最大”の藤浪もMLBに活路を見いだすのは一興か

公開日: 更新日:

 江越大賀日本ハムにトレード移籍した。陽川尚将が現役ドラフト西武に移籍した。2人ともそのパワーや身体能力の高さなどから長らく期待されてきた阪神が誇る未完の大器、いわゆるロマン枠の野手だった。

 江越はいわゆる野人的な超フィジカルエリートで、走力と外野の守備力は一級品。あとはボールがバットに当たりさえすればトリプルスリーも狙える逸材だと高く評価されてきた。「12球団でもっとももったいない男」なんていわれるほど、そのポテンシャルに多くの指導者が魅了されてきた。実際、2016年4月には3試合をまたいでの3打席連続ホームランを記録したこともあった。

 その意味では、自身も現役時代は江越と似たようなロマン枠タイプだった新庄剛志監督率いる日本ハムへの移籍は、彼にとって栄転になるかもしれない。新庄監督は江越のポテンシャルにかつての自分を重ねるのではないか。新天地で江越が大化けしたら虎党としては複雑だが、けれどそれに期待したくなるほど、はまったときの江越のプレーは魅力的なのだ。

 かたや陽川はゴリラの愛称と背番号55が示す通り、そのパワーと長打力が売りの和製大砲候補として、長らくファームの主砲を務めた。2016~17年には2年連続でウエスタン・リーグの本塁打王と打点王の2冠を獲得。一軍では守備位置の問題でレギュラー獲得とはならなかったが、限られた出場機会の中でもその長打力は再三発揮された。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    上白石萌音・萌歌姉妹が鹿児島から上京して高校受験した実践学園の偏差値 大学はそれぞれ別へ

  2. 2

    大谷 28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」とは?

  3. 3

    学力偏差値とは別? 東京理科大が「MARCH」ではなく「早慶上智」グループに括られるワケ

  4. 4

    ドジャース大谷の投手復帰またまた先送り…ローテ右腕がIL入り、いよいよ打線から外せなくなった

  5. 5

    よく聞かれる「中学野球は硬式と軟式のどちらがいい?」に僕の見解は…

  1. 6

    備蓄米報道でも連日登場…スーパー「アキダイ」はなぜテレビ局から重宝される?

  2. 7

    進次郎農相の「500%」発言で抗議殺到、ついに声明文…“元凶”にされたコメ卸「木徳神糧」の困惑

  3. 8

    長嶋茂雄さんが立大時代の一茂氏にブチ切れた珍エピソード「なんだこれは。学生の分際で」

  4. 9

    (3)アニマル長嶋のホームスチール事件が広岡達朗「バッドぶん投げ&職務放棄」を引き起こした

  5. 10

    米スーパータワマンの構造的欠陥で新たな訴訟…開発グループ株20%を持つ三井物産が受ける余波