株式会社GSL社長 小野剛(1)工藤公康氏の言葉で火が付いた! 巨人退団後にイタリアへ

公開日: 更新日:

株式会社GSL社長 小野剛(44歳・巨人→イタリア→西武)

「本当に周りの方に恵まれて、ここまでやってこれています」

 こう話すのは飲食事業や不動産事業、野球教室などを手掛ける小野剛氏だ。昨年10月からは、人材紹介会社「KSキャリア」の顧問も務めている。

 武蔵大から2000年ドラフト7位で巨人に入団。一軍登板のないまま02年に戦力外となった翌03年、イタリアのプロ野球に挑戦したのも、恩人の一言があったからだ。

「引退を考えていた僕に、ソフトバンク前監督の工藤公康さん(当時・巨人)が言ってくれたんです。『若くて体が動くのに、野球を諦められるの? オレなら絶対、しがみついてでも続ける』と。プロ2年目のオフに工藤さんの自主トレに加えてもらってから、野球選手としてはもちろん、人生の師として尊敬していました。この言葉で心に火が付いた。その頃、スポーツ紙にイタリアリーグの記事が載っていたのを見て、即座にブローカーと連絡を取りました」

■給料は月10万円

 こうしてセリエA・T&Aサンマリノへの入団にこぎつけると、その1週間後にはマウンドに立った。イタリアでは1つのミスで即座にクビになるのがザラ。常に殺伐とした雰囲気が漂っていた。厳しい環境ながら、給料は月10万円ほど。住居はチームメートとの相部屋だった。

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