WBC5試合すべて視聴率40%超でTBS&テレ朝安堵も…今後の侍J人気は大谷頼みという厳しい現実

公開日: 更新日:

 元NHKスポーツプロデューサーの杉山茂氏がこう言う。

「昨秋の時点では、WBCがこれほど盛り上がるとは誰も思っていなかった。民放は赤字覚悟で放映権獲得に名乗りを上げた形でした。TBSテレビ朝日にとって大きかったのは、大会前の宮崎合宿からダルビッシュの一挙手一投足をNHKを含めたテレビ各局と活字メディアが大々的に取り上げたことです。大谷が合流してからは、スポーツ報道は大谷一色。大会を中継する2局にとっては、とてつもなく大きな宣伝効果となりました。昨年はサッカーのカタールW杯で日本中が森保ジャパンに熱狂した。その流れが続いたことも大きい」

 昨年のW杯では、日本戦を含めた全試合を生配信したネットメディアのABEMAが大きな話題を呼んだ。ABEMAの発表によると、日本代表の8強入りが懸かったクロアチア戦の視聴者数は2300万人超。これはNHKが中継した日本代表初戦のドイツ戦の視聴者数に肉薄する数字で、業界内外に大きな衝撃を与えた。だが、今回のアマゾンプライムはそれほど大きな話題とならず、「そういう意味でもテレビ局の経営陣は胸をなでおろしたことでしょう」とは前出の杉山氏だ。

 もっとも、今回の侍ジャパン人気は大谷ひとりにオンブにダッコというのが実情。次回、大谷が出場しなければ、侍人気は一気に冷え込む。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    もしやり直せるなら、入学しない…暴力に翻弄されたPL学園野球部の事実上の廃部状態に思うこと

  2. 2

    「たばこ吸ってもいいですか」…新規大会主催者・前澤友作氏に問い合わせて一喝された国内男子ツアーの時代錯誤

  3. 3

    永野芽郁は疑惑晴れずも日曜劇場「キャスター」降板回避か…田中圭・妻の出方次第という見方も

  4. 4

    巨人阿部監督が見切り発車で田中将大に「ローテ当確」出した本当の理由とは???

  5. 5

    「高島屋」の営業利益が過去最高を更新…百貨店衰退期に“独り勝ち”が続く背景

  1. 6

    かつて控えだった同級生は、わずか27歳でなぜPL学園監督になれたのか

  2. 7

    JLPGA専務理事内定が人知れず“降格”に急転!背景に“不適切発言”疑惑と見え隠れする隠蔽体質

  3. 8

    「俳優座」の精神を反故にした無茶苦茶な日本の文化行政

  4. 9

    (72)寅さんをやり込めた、とっておきの「博さん語録」

  5. 10

    第3の男?イケメン俳優が永野芽郁の"不倫記事"をリポストして物議…終わらない騒動