大谷翔平は「最高級品」ゆえのオール特別待遇だった 決勝戦リリーフ登板は本人がエ軍に“直談判”

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「MLBにとっては、メジャーリーガーが出たからこれだけ盛り上がった、我々の商品が優れているんだ、という考えなんでしょう」

 WBC東京ラウンドを主催した読売関係者がこう漏らした。

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 日本が2009年大会以来の世界一を奪還した今大会。試合のテレビ視聴率は連日40%を超える記録的数字を叩き出すなど、社会現象になった。

■栗山監督・NPB・WBCIが特段の配慮

 侍ジャパンの中心にいたのが大谷翔平(28=エンゼルス)だ。日本の現役プロ野球選手で老若男女問わず名前も顔も知られる唯一無二の存在。多数の企業CMにも出演するなど、この1カ月におけるメディアへの露出は突出している。

 投打にわたる大活躍で大会MVPを受賞しただけでなく、選手の招集においても大いに貢献した。家族のことを考えて代表入りを逡巡していたダルビッシュ有(36=パドレス)を口説き落としたし、日系アメリカ人として初めて代表入りしたヌートバー(25=カージナルス)に声をかけ、説得したのも大谷の通訳である水原一平氏だった。

 そんな大谷はWBCを主催するWBCI(MLBとMLB選手会による共同運営)にとって、最高級の“商品”である。

 今季年俸は3000万ドル(約40億円)。FAとなる今オフには、総額500億円とも1000億円ともいわれる契約を結ぶとの見方もある。20社前後の広告スポンサーを抱える大谷の今大会における世界的な経済効果は1500億円以上に上るとの指摘もある。

■起用の主導権は本人とエンゼルス

 超がつくスーパースターだからこそ、主催者はもちろん、栗山英樹監督(61)やNPBは大谷に対して格段の特別扱いが必要だった。

 栗山監督は常に大谷への細やかな気配りを欠かさなかった。というか、代表周辺では、栗山監督が就任したのは大谷がスムーズにストレスなくWBCへ出場するためのNPBによる配慮、とさえいわれた。

 栗山監督は当初、大谷を投打二刀流でフル回転させるつもりだったが、投手としては登板日や球数、登板間隔、打者としても指名打者での限定起用、打席数に至るまで、エンゼルスと大谷の要望をもとに決定した。主導権は常に、海の向こうにあった。

 毎日、体の状態を確認しながらの起用。少しでも異変が起きれば試合で使えなくなる可能性があった。大谷自身の綿密なケアもあって大事には至らなかったが、栗山監督が決勝戦で抑え起用した件について、リリーフ起用したダルとともに、「あえて僕のほうからアプローチしなかった」と言ったのは、大谷本人がエンゼルスを説得して実現した特例中の特例だったからだ。

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