著者のコラム一覧
江上剛作家

1954年生まれ。早大政経学部卒後、第一勧銀へ。築地支店長時代に「非情銀行」で作家デビュー。その後、日本振興銀行の社長、破綻処理を経験。旺盛な執筆活動を続けている。近著に「定年後の壁」(PHP新書)、「小説 ゴルフ人間図鑑」(日刊現代・講談社)がある。

(1)「俺はマラドーナだ」と自画自賛した榊原がわが社の社長に

公開日: 更新日:

 深いため息とともに望月久志は受話器を置いた。

「また苦情ですか?」 

 秘書室員の木村多恵子が同情するように言った。

「ああ」

「大変ですね。でもどうしてでしょうね」

「さあなぁ。負けるのが嫌いなのかなぁ」

「ご注意されたらどうですか?室長は… 

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