著者のコラム一覧
早草紀子フォト・ジャーナリスト

兵庫・神戸市生まれ。東京工芸短大写真技術科卒業。在学中のJリーグ元年からサッカー誌に寄稿。1994年からフリーランスとしてサッカー専門誌を主戦場に活躍。1996年からは日本女子サッカーリーグのオフィシャルカメラマンを務め、女子サッカー報道の先駆者として幅広く活動した。日本サッカー協会公式サイトで長年、女子サッカーのコラムを担当。現在Jリーグ・大宮アルディージャのオフィシャルカメラマン。「紡 なでしこジャパンが織りなす21の物語」「あすなろなでしこ」「なでしこの教え」など著作多数。

W杯前のテストマッチは1勝1敗…収穫は「粘り強く勝利を引き寄せる勝負強さ」

公開日: 更新日:

 7月20日に開幕する女子ワールドカップ(オーストラリア・ニュージーランド共同開催)前、最後の海外遠征となった今回のポルトガル(世界ランク21位。現地4月7日。〇1-2) 、デンマーク(15位。11日。●1-0)との2連戦をなでしこジャパン(11位)は1勝1敗で終えた。

 初夏の日差しでとにかく陽気な雰囲気満載のポルトガル。現地のトレーニングでも選手たちは終始、リラックスした様子で調整を進めていた。

■長谷川がポルトガル戦で1ゴールアシスト

 試合は、格下と目されたポルトガルに立ち上がりは攻め込まれ、まさかの先制を許す展開に。それでも落ち着いて流れを奪うと前半のうちに杉田妃和(ポートランド・ソーンズ)のタテパスから最後は長谷川唯(マンチェスター・シティ)が決めて同点に追い付いた。

 後半には長谷川からのロングパスを田中美南(INAC神戸レオネッサ)が決勝弾を放った。

 ワールドカップの初戦という位置付けで臨んだポルトガル戦で、ぎくしゃくした入りではあったが、試合をひっくり返したことは収穫のひとつだ。 

 ランク20台の相手ではあったが、今のなでしこジャパンはビハインド展開から粘り強く勝利を引き寄せる勝負強さが、あまり見られなかっただけに、この一戦のシミュレーションを考えれば、まずまずの着地だった。

 翌8日、一日かけてデンマークに移動してみれば、覚悟していたほど寒さは厳しく感じない。とはいえ、風が強く、夜になれば気温は3度前後まで下がることもある。

 ヨーロッパ風情のあるカフェバーは、テラス席にも人が溢れかえっていた。もちろん、みなブランケット使用だ。膝にかけるなんて甘いものではない。頭からくるまっている人もチラホラ。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    農水省「おこめ券」説明会のトンデモ全容 所管外の問い合わせに官僚疲弊、鈴木農相は逃げの一手

  2. 2

    早瀬ノエルに鎮西寿々歌が相次ぎダウン…FRUITS ZIPPERも迎えてしまった超多忙アイドルの“通過儀礼”

  3. 3

    2025年ドラマベスト3 「人生の時間」の使い方を問いかけるこの3作

  4. 4

    武田鉄矢「水戸黄門」が7年ぶり2時間SPで復活! 一行が目指すは輪島・金沢

  5. 5

    松任谷由実が矢沢永吉に学んだ“桁違いの金持ち”哲学…「恋人がサンタクロース」発売前年の出来事

  1. 6

    大炎上中の維新「国保逃れ」を猪瀬直樹議員まさかの“絶賛” 政界関係者が激怒!

  2. 7

    池松壮亮&河合優実「業界一多忙カップル」ついにゴールインへ…交際発覚から2年半で“唯一の不安”も払拭か

  3. 8

    維新の「終わりの始まり」…自民批判できず党勢拡大も困難で薄れる存在意義 吉村&藤田の二頭政治いつまで?

  4. 9

    日本相撲協会・八角理事長に聞く 貴景勝はなぜ横綱になれない? 貴乃花の元弟子だから?

  5. 10

    SKY-HI「未成年アイドルを深夜に呼び出し」報道の波紋 “芸能界を健全に”の崇高理念が完全ブーメラン