WBC3度目Vはプロ野球の人気回復につながった? 開幕2週間の平均入場者はコロナ前を下回る

公開日: 更新日:

 WBC侍ジャパンが2009年以来3度目の優勝を果たし、毎日新聞(3月23日付)は《野球人気 回復の序章に》などと報じていた。

 そして日本のプロ野球は、日本ハムが新球場のエスコンフィールドHOKKAIDOで3月30日に“先行開幕”してから2週間ほど。

 日本野球機構によると、セ・パ公式戦の入場者数は、4月9日現在で1試合平均3万340人(50試合)だ。コロナ禍で観客数に制限のあった20年、21年は比較のしようがないが、人数制限がなくなった昨年平均(2万4558人)から2割以上も増えた。が、WBC優勝フィーバーに、脱コロナで球場での声出しOKと好条件が揃って増えなかったら救いようがないし、今のところコロナ前の19年平均(3万929人)より下回っている。

「長いペナントレースでは、終盤戦になっても息切れしない戦い方が求められる。WBCのような熱い総力戦を期待して球場に足を運ぶ“にわかファン”をいつまでつなぎ留められるかでしょう」(スポーツジャーナリスト・富岡二郎氏)

 奇跡のようなWBCの熱戦を毎試合、期待するのは酷だろうが、「日本人は熱しやすく冷めやすいですからねえ。11年の女子W杯で優勝した“なでしこジャパン”フィーバーも、今は昔という話です」と前出の富岡氏は苦笑する。実際、WBC2度目の優勝を決めた09年は、プロ野球も観客動員を前年から80万人近く増やしたが、翌年から減少に転じている。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 野球のアクセスランキング

  1. 1

    俺が監督になったら茶髪とヒゲを「禁止」したい根拠…立浪和義のやり方には思うところもある

  2. 2

    阪神・梅野がFA流出危機!チーム内外で波紋呼ぶ起用法…優勝M点灯も“蟻の一穴”になりかねないモチベーション低下

  3. 3

    梅野隆太郎は崖っぷち…阪神顧問・岡田彰布氏が指摘した「坂本誠志郎で捕手一本化」の裏側

  4. 4

    阪神に「ポスティングで戦力外」の好循環…藤浪晋太郎&青柳晃洋が他球団流出も波風立たず

  5. 5

    巨人・阿部監督に心境の変化「岡本和真とまた来季」…主砲のメジャー挑戦可否がチーム内外で注目集める

  1. 6

    巨人・戸郷翔征は「新妻」が不振の原因だった? FA加入の甲斐拓也と“別れて”から2連勝

  2. 7

    オレが立浪和義にコンプレックスを抱いた深層…現役時代は一度も食事したことがなかった

  3. 8

    巨人エース戸郷翔征の不振を招いた“真犯人”の実名…評論家のOB元投手コーチがバッサリ

  4. 9

    “死球の恐怖”藤浪晋太郎のDeNA入りにセ5球団が戦々恐々…「打者にストレス。パに行ってほしかった」

  5. 10

    阪神・佐藤輝明が“文春砲”に本塁打返しの鋼メンタル!球団はピリピリも、本人たちはどこ吹く風

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    阪神・梅野がFA流出危機!チーム内外で波紋呼ぶ起用法…優勝M点灯も“蟻の一穴”になりかねないモチベーション低下

  2. 2

    梅野隆太郎は崖っぷち…阪神顧問・岡田彰布氏が指摘した「坂本誠志郎で捕手一本化」の裏側

  3. 3

    国民民主党「選挙違反疑惑」女性議員“首切り”カウントダウン…玉木代表ようやく「厳正処分」言及

  4. 4

    阪神に「ポスティングで戦力外」の好循環…藤浪晋太郎&青柳晃洋が他球団流出も波風立たず

  5. 5

    本命は今田美桜、小芝風花、芳根京子でも「ウラ本命」「大穴」は…“清純派女優”戦線の意外な未来予想図

  1. 6

    巨人・戸郷翔征は「新妻」が不振の原因だった? FA加入の甲斐拓也と“別れて”から2連勝

  2. 7

    時効だから言うが…巨人は俺への「必ず1、2位で指名する」の“確約”を反故にした

  3. 8

    石破首相続投の“切り札”か…自民森山幹事長の後任に「小泉進次郎」説が急浮上

  4. 9

    今田美桜「あんぱん」44歳遅咲き俳優の“執事系秘書”にキュン続出! “にゃーにゃーイケオジ”退場にはロスの声も…

  5. 10

    参政党のSNS炎上で注目「ジャンボタニシ」の被害拡大中…温暖化で生息域拡大、防除ノウハウない生産者に大打撃