夏場所11日目は若元春と大栄翔に明暗も…あるか「2場所で3人」の大関昇進ラッシュ

公開日: 更新日:

 大関候補2人の明暗が分かれた昨24日の夏場所11日目。いずれも29歳の関脇コンビ、若元春大栄翔が対照的な取組を見せた。

 若元春は204センチ、185キロの北青鵬と対戦。互いに四つに組んだまましばらく膠着し、じわじわと若元春が寄られ、万事休す……と思われた矢先だ。ここで繰り出したのが、大技のうっちゃり。巨漢を抱え上げ、土俵下に投げ捨てると満員の館内に割れんばかりの歓声の拍手が響いた。

 一方、大栄翔は立ち合いから怒涛の突っ張りで大関貴景勝を後退させたものの、前傾姿勢になったところに引き落としを食らい、無念の黒星である。

 この両者、今場所は「注釈付き」ながら、成績次第では大関昇進もあり得た。大関の昇進基準は「三役で3場所33勝」。若元春は前2場所で20勝だが、1月場所は9勝止まり。1ケタ勝利の場合、大関とりの起点とみなさないのが普通だ。今場所、優勝やそれに匹敵する好成績ならワンチャンスあったものの、11日目終了時点で8勝3敗では苦しい。

 大栄翔は前2場所で22勝を挙げているが、1月場所は三役ではなく前頭筆頭だった。もっか7勝4敗。残り全勝で33勝には届くとはいえ、前頭筆頭を起点とする“例外”を認めさせるには、こちらも優勝に匹敵する成績が必要だった。今場所の昇進は消滅したと言っていいだろう。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース佐々木朗希に向けられる“疑いの目”…逃げ癖ついたロッテ時代はチーム内で信頼されず

  2. 2

    ドジャース佐々木朗希の離脱は「オオカミ少年」の自業自得…ロッテ時代から繰り返した悪癖のツケ

  3. 3

    注目集まる「キャスター」後の永野芽郁の俳優人生…テレビ局が起用しづらい「業界内の暗黙ルール」とは

  4. 4

    柳田悠岐の戦線復帰に球団内外で「微妙な温度差」…ソフトBは決して歓迎ムードだけじゃない

  5. 5

    女子学院から東大文Ⅲに進んだ膳場貴子が“進振り”で医学部を目指したナゾ

  1. 6

    大阪万博“唯一の目玉”水上ショーもはや再開不能…レジオネラ菌が指針値の20倍から約50倍に!

  2. 7

    ローラの「田植え」素足だけでないもう1つのトバッチリ…“パソナ案件”ジローラモと同列扱いに

  3. 8

    ヤクルト高津監督「途中休養Xデー」が話題だが…球団関係者から聞こえる「意外な展望」

  4. 9

    “貧弱”佐々木朗希は今季絶望まである…右肩痛は原因不明でお手上げ、引退に追い込まれるケースも

  5. 10

    備蓄米報道でも連日登場…スーパー「アキダイ」はなぜテレビ局から重宝される?