大関取りの大栄翔“後輩大関”の二の舞い不安も 押し相撲→四つ相撲なら長い活躍目指せる

公開日: 更新日:

 星勘定で言えば、もっとも大関に近い力士だ。

 3力士による大関とりが話題の7月場所(9日初日)。直近2場所は豊昇龍若元春が21勝、大栄翔(29)は22勝なので、大関昇進目安の「三役で3場所33勝」まで残り11勝だ。

 しかし、昇進した場合は大きな懸念がある。大栄翔といえば回転の速い突き押しが武器。押し相撲といえば埼玉栄高の後輩大関、貴景勝もそうだ。こちらは頭からぶつかる強烈な当たりが持ち味だったものの、ヒザやクビのケガで勢いは鳴りを潜め、先場所は6度目のカド番を脱出したばかり。立ち合い変化も多く、すっかり「ダメ大関」と化してしまったが、大栄翔は大丈夫なのか。

 ある角界OBは「もちろん、その心配はある」とこう続ける。

「大栄翔は大関にふさわしい力があるとはいえ、長くその地位を張るとなると、話は変わってくる。四つ相撲の力士は不調でも自分の型に持ち込んでしまえば何とかなるが、押し相撲はそうはいかない。押しきれずに組まれたら何もできません——ではカド番の常連になるだけです。ただ、大栄翔に四つ相撲ができないかといえば、それは違うと思う」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人がソフトB自由契約・有原航平に「3年20億円規模」の破格条件を準備 満を持しての交渉乗り出しへ

  2. 2

    長瀬智也が国分太一の会見めぐりSNSに“意味深”投稿連発…芸能界への未練と役者復帰の“匂わせ”

  3. 3

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾

  4. 4

    元TOKIO松岡昌宏に「STARTO退所→独立」報道も…1人残されたリーダー城島茂の人望が話題になるワケ

  5. 5

    ドジャース首脳陣がシビアに評価する「大谷翔平の限界」…WBCから投打フル回転だと“ガス欠”確実

  1. 6

    西武にとってエース今井達也の放出は「厄介払い」の側面も…損得勘定的にも今オフが“売り時”だった

  2. 7

    立花孝志容疑者を追送検した兵庫県警の本気度 被害者ドンマッツ氏が振り返る「私人逮捕」の一部始終

  3. 8

    日吉マムシダニに轟いた錦織圭への歓声とタメ息…日本テニス協会はこれを新たな出発点にしてほしい

  4. 9

    阿部巨人に大激震! 24歳の次世代正捕手候補がトレード直訴の波紋「若い時間がムダになっちゃう」と吐露

  5. 10

    NHK朝ドラ「ばけばけ」が途中から人気上昇のナゾ 暗く重く地味なストーリーなのに…