石浦が引退で「間垣」襲名…内弟子にしていた元横綱・白鵬ジワリ勢力拡大の予感

「間垣」の親方株継承が決まった石浦（Ｃ）共同通信社

　1日、宮城野部屋の石浦（33）が引退し、「間垣」の親方株継承が決まった。

　石浦は当時現役だった横綱白鵬（現宮城野親方）の内弟子として、2013年に初土俵。172センチ、98キロという力士らしからぬ筋骨隆々の体形で奮闘したものの、平幕だった昨年3月場所で首を負傷。その後は7場所連続休場を余儀なくされ、5月場所は序二段だった。

　石浦改め間垣親方は、相撲強豪校として知られる鳥取城北高相撲部の総監督の息子。同校OBの現役力士は14人おり、3人いる宮城野部屋は伊勢ケ浜部屋と並ぶ最多タイだ。

　近年、少子化や娯楽の多様性の影響で、角界入りを希望する若者は減少の一途をたどっている。そこにきて、総監督の息子が部屋付き親方になったのだから、相撲強豪校とのパイプをさらに強化したようなもの。今後、鳥取城北の有望な力士は、軒並み宮城野部屋に入るかもしれない。