著者のコラム一覧
友成那智スポーツライター

 1956年青森県生まれ。上智大卒。集英社入社後、今はなきPLAYBOY日本版のスポーツ担当として、日本で活躍する元大リーガーらと交流、米国での現地取材も頻繁に行いアメリカ野球やスポーツビジネスへの造詣を深める。集英社退社後は、各媒体に大リーグ関連の記事を寄稿。04年から毎年執筆している「完全メジャーリーグ選手名鑑」は日本人大リーガーにも愛読者が多い。

メジャーで語り継がれる「ポストシーズン請負人」伝説 球団のお荷物が獅子奮迅の働き

公開日: 更新日:

 毎年、トレード期限(今年は日本時間8月2日午前7時)が近づくとポストシーズン(PS)進出をもくろむ球団が、脱落した球団から契約最終年の選手やオフにFAになる大物を獲得し、見返りに複数のマイナーのホープを放出するトレードがいくつも成立する。

 こうした即戦力補強のトレードは結果を見ると期待外れに終わるケースが圧倒的に多い。立派な実績がある選手でも、新しい環境にすぐに適応して実力をフルに発揮することは不可能に近いからだ。しかし、ごくまれにではあるが、移籍した途端、超人的な働きを見せてチームをPSに押し上げた者もいる。

■CCサバシア

 2008年7月7日、ブルワーズはマイナーのプロスペクト(有望株)3人と交換でクリーブランド・インディアンス(現在のガーディアンズ)からエースのCCサバシアを獲得し、PS進出の切り札に据えた。大きな期待を背に受けてサバシアは登板するたびに勝ち星をゲットし9連勝。チームが9月に入って急に勝てなくなると、志願して中3日での先発登板を続け、一度は脱落しかけたチームを再度浮上させた。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    2度不倫の山本モナ 年商40億円社長と結婚&引退の次は…

  2. 2

    日本ハムFA松本剛の「巨人入り」に2つの重圧…来季V逸なら“戦犯”リスクまで背負うことに

  3. 3

    FNS歌謡祭“アイドルフェス化”の是非…FRUITS ZIPPER、CANDY TUNE登場も「特別感」はナゼなくなった?

  4. 4

    「ばけばけ」好演で株を上げた北川景子と“結婚”で失速気味の「ブギウギ」趣里の明暗クッキリ

  5. 5

    「存立危機事態」めぐり「台湾有事」に言及で日中対立激化…引くに引けない高市首相の自業自得

  1. 6

    阪神異例人事「和田元監督がヘッド就任」の舞台裏…藤川監督はコーチ陣に不満を募らせていた

  2. 7

    (2)「アルコールより危険な飲み物」とは…日本人の30%が脂肪肝

  3. 8

    西武・今井達也「今オフは何が何でもメジャーへ」…シーズン中からダダ洩れていた本音

  4. 9

    阪神・佐藤輝明にライバル球団は戦々恐々…甲子園でのGG初受賞にこれだけの価値

  5. 10

    高市政権の物価高対策はパクリばかりで“オリジナル”ゼロ…今さら「デフレ脱却宣言目指す」のア然