クローンとグリチェク早速活躍もフル稼働厳しく…故障持ち2人が逆にエンゼルスの足手まとい?

公開日: 更新日:

 2014年以来9年ぶりのポストシーズン(PS)進出を目指す大谷翔平(29)のエンゼルスが今度は野手を補強した。

 日本時間31日、ロッキーズからC・J・クローン内野手(33)、ランドール・グリチェク外野手(31)をトレードで獲得。選手の他に金銭(約2億8000万円)を得たエ軍はマイナーの若手投手2人を放出した。

 通算186本塁打のクローンはレイズ時代の18年にキャリアハイの30発をマーク。本塁打が出やすいマイルハイ(標高1600メートル)のクアーズフィールドでの記録とはいえ、21年には15年のスタットキャスト導入後、史上2番目となる飛距離約153.6メートルの特大弾を放つなど、大谷も顔負けのパワーの持ち主だ。今季は56試合で打率.260、11本塁打、32打点。

 一方、通算183本塁打のグリチェクはカージナルスなどで主力を担い、ブルージェイズでプレーした19年に自己最多の31本塁打を放った。外野の3ポジション全てをこなし、一時はゴールドグラブ賞候補の常連だった。今季は64試合で打率.308、8本塁打、27打点。

 クローン、グリチェクともエンゼルスでプロのキャリアをスタートさせており、野手に故障者が続出している古巣に請われての復帰となった。

 エ軍はワイルドカードを争うブルージェイズ3連戦で計23安打しながら5得点。ことごとく好機を潰した。今季、エ軍の得点力は高いとはいえない。得点圏打率.243はア・リーグでPS進出の可能性残す10チーム中7位、332得点は同9位。同地区のライバルであるレンジャーズ(得点圏打率.297、448得点)、アストロズ(同.267、366得点)と比べても、差は歴然だ。

 大リーグに詳しいスポーツライターの友成那智氏が「2人が額面通りに働けば、エンゼルスにとって決して悪くはないトレードだと思う」とこう続ける。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 野球のアクセスランキング

  1. 1

    清原和博氏が巨人主催イベントに出演決定も…盟友・桑田真澄は球団と冷戦突入で「KK復活」は幻に

  2. 2

    巨人今オフ大補強の本命はソフトB有原航平 オーナー「先発、外野手、クリーンアップ打てる外野手」発言の裏で虎視眈々

  3. 3

    99年シーズン途中で極度の不振…典型的ゴマすりコーチとの闘争

  4. 4

    阿部巨人に大激震! 24歳の次世代正捕手候補がトレード直訴の波紋「若い時間がムダになっちゃう」と吐露

  5. 5

    ドジャース大谷翔平が目指すは「来季60本15勝」…オフの肉体改造へスタジアム施設をフル活用

  1. 6

    佐々木朗希がドジャース狙うCY賞左腕スクーバルの「交換要員」になる可能性…1年で見切りつけられそうな裏側

  2. 7

    巨人・岡本和真を直撃「メジャー挑戦組が“辞退”する中、侍J強化試合になぜ出場?」

  3. 8

    巨人が来秋ドラ1指名?明治神宮大会で躍動の青学大154キロ右腕・鈴木泰成は“4年越しの恋人”

  4. 9

    周囲が気を揉むドジャース山本由伸の結婚適齢期…今季大活躍でスポンサーからの注目度も急騰

  5. 10

    マエケン楽天入り最有力…“本命”だった巨人はフラれて万々歳? OB投手も「獲得失敗がプラスになる」

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    嵐ラストで「500億円ボロ儲け」でも“びた一文払われない”性被害者も…藤島ジュリー景子氏に問われる責任問題

  2. 2

    トリプル安で評価一変「サナエノリスク」に…為替への口先介入も一時しのぎ、“日本売り”は止まらない

  3. 3

    27年度前期朝ドラ「巡るスワン」ヒロインに森田望智 役作りで腋毛を生やし…体当たりの演技の評判と恋の噂

  4. 4

    今田美桜に襲い掛かった「3億円トラブル」報道で“CM女王”消滅…女優業へのダメージも避けられず

  5. 5

    安青錦の大関昇進めぐり「賛成」「反対」真っ二つ…苦手の横綱・大の里に善戦したと思いきや

  1. 6

    元TOKIO松岡昌宏に「STARTO退所→独立」報道も…1人残されたリーダー城島茂の人望が話題になるワケ

  2. 7

    今田美桜が"あんぱん疲れ"で目黒蓮の二の舞いになる懸念…超過酷な朝ドラヒロインのスケジュール

  3. 8

    織田裕二「踊る大捜査線」復活までのドタバタ劇…ようやく製作発表も、公開が2年後になったワケ

  4. 9

    「嵐」が2019年以来の大トリか…放送開始100年「NHK紅白歌合戦」めぐる“ライバルグループ”の名前

  5. 10

    実は失言じゃなかった? 「おじいさんにトドメ」発言のtimelesz篠塚大輝に集まった意外な賛辞