巨人・原前監督の“尻拭い”は投打に問題山積…阿部新監督に「チーム解体」ができるのか

公開日: 更新日:

 辞任する巨人の原辰徳前監督(65)は退任を表明した今季最終戦後のセレモニーでも、同席した阿部慎之助新監督(44)の就任会見でも、同じセリフを口にした。

「私の気持ちは一点の曇りもなく、晴れ晴れとしています」

 去り行く者はそれでいいのかもしれないが、残された者は大変だ。巨人関係者がこう言う。

【写真】この記事の関連写真を見る(20枚)

「チーム防御率はリーグ5位の3.39。特にリリーフ陣は開幕から勝ち試合も負け試合もなく、その場しのぎで投入され、結局、最後まで勝ちパターンすら構築できずに終わった。打線もそう。チーム打率.252、164本塁打はリーグトップながら、総得点523はリーグ3位。優勝した阪神のチーム本塁打数は約半分の84本ながら、総得点は555と30点以上の差をつけられた。打順もポジションもコロコロ変えた原監督の用兵で打線はつながらず、一発頼みの野球の限界を露呈しました。投打ともに課題山積。まさに原監督の負の遺産です」

■本塁打王の4番・岡本和真の起用法は?

 象徴的なのが、4番の岡本和真(27)だ。自己最多の41本塁打で、2年ぶり3度目の本塁打王を獲得したものの、そのうち28本がソロ本塁打。得点圏打率.233は、リーグの規定打席に到達した27人の中で22番目という低さだった。4番主砲でありながら、原監督は三塁、一塁、左翼とまるで便利屋扱い。余計な神経を使わせたと同情論が噴出し、堀内恒夫元監督が先日の野球雑誌「週刊ベースボール」のコラムで、

《岡本和真がサード以外のポジションで使われることに、俺は大きな違和感を覚えている。今季から岡本は巨人のキャプテンを拝命した。はっきり言ってチームの顔だからね。その岡本を、今季の原辰徳監督はシーズン序盤からレフトやファーストで先発出場させることがあった。定位置のサードで先発出場させたあとのゲーム終盤に、ファーストやレフトを守らせることによっても、守備位置を転々とさせている。(中略)スター街道を駆け上ろうとしている岡本にとって、これほどマイナス要素になる起用法はないのではないかな》

 と、厳しく注文をつけているほどである。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人vs阪神またもドラフト場外戦勃発!1巡目指名8年で5回モロかぶり…中日とヤクルトも参戦か

  2. 2

    叱責、鉄拳、罰金…試練の日々で星野監督よりも「怖かった人」

  3. 3

    ドラフト外入団の憂き目に半ば不貞腐れていたボクを最初に見出してくれたのは山本浩二さんだった

  4. 4

    ドジャース佐々木朗希にリリーバーとしての“重大欠陥”…大谷とは真逆の「自己チューぶり」が焦点に

  5. 5

    長嶋一茂は“バカ息子落書き騒動”を自虐ネタに解禁も…江角マキコはいま何を? 第一線復帰は?

  1. 6

    前橋市長の「ラブホ通い詰め」だけじゃない…有名女優らもキャッチされた格安ラブホ不倫劇の舞台裏

  2. 7

    次期巨人監督へ桑田二軍監督が腕まくり! 松井秀喜氏への“つなぎ登板”は球団の思惑とも合致

  3. 8

    林芳正氏が自民党総裁選“台風の目に”…「2強」失速でまさかの決戦投票進出あるか

  4. 9

    国民民主・玉木代表が維新の“自民すり寄り”に猛ジェラシー! 総裁選後の「補完勢力」の座めぐり場外乱闘勃発

  5. 10

    杉田かおるの窮地を陰から支えていた舘ひろしの男気