綱とり絶望の貴景勝は“据え置き”濃厚…大関候補乱立で「頭でっかち番付」待ったなし

公開日: 更新日:

 大関が増えることは悪いことではないが……。

 昨19日、綱とりに挑む貴景勝(27)が朝乃山に敗れ3敗に後退。綱とりは絶望的で、来場所は再び3大関体制となりそうだ。

 もっとも、来年は3大関どころか4人、5人と増えるかもしれない。その候補のひとりが大栄翔(30)だ。

 19日時点ですでに3敗し、直近2場所が9勝、10勝では大関昇進目安の「三役で3場所33勝」には届かない。それでも今場所、好成績を残せば、来場所の大関とりにつなげられる。

「大栄翔は調子の良し悪しが成績に出やすい押し相撲だが、もっか年間最多勝争いのトップと安定感がある。これも大関昇進に向けて追い風です」(若手親方)

 琴ノ若(26)も大関候補のひとり。昨19日に2敗目を喫したものの、優勝戦線トップの一山本が1敗なのでチャンスはある。先場所は自身初の関脇で9勝。こちらも成績次第で来場所は大関とりだ。

 仮にこの2人が来年昇進すれば、2012年の稀勢の里日馬富士鶴竜、琴欧洲、琴奨菊、把瑠都の6大関時代以来、12年ぶりの5大関となる。

 これまでも大関までは行くが、横綱昇進でつまずいた力士は枚挙にいとまがない。またぞろ、頭でっかちの番付になりそうな気配――。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    安青錦は大関昇進も“課題”クリアできず…「手で受けるだけ」の立ち合いに厳しい指摘

  2. 2

    阿部巨人に大激震! 24歳の次世代正捕手候補がトレード直訴の波紋「若い時間がムダになっちゃう」と吐露

  3. 3

    マエケン楽天入り最有力…“本命”だった巨人はフラれて万々歳? OB投手も「獲得失敗がプラスになる」

  4. 4

    中日FA柳に続きマエケンにも逃げられ…苦境の巨人にまさかの菅野智之“出戻り復帰”が浮上

  5. 5

    今田美桜に襲い掛かった「3億円トラブル」報道で“CM女王”消滅…女優業へのダメージも避けられず

  1. 6

    高市政権の“軍拡シナリオ”に綻び…トランプ大統領との電話会談で露呈した「米国の本音」

  2. 7

    エジプト考古学者・吉村作治さんは5年間の車椅子生活を経て…80歳の現在も情熱を失わず

  3. 8

    日中対立激化招いた高市外交に漂う“食傷ムード”…海外の有力メディアから懸念や皮肉が続々と

  4. 9

    安青錦の大関昇進めぐり「賛成」「反対」真っ二つ…苦手の横綱・大の里に善戦したと思いきや

  5. 10

    石破前首相も参戦で「おこめ券」批判拡大…届くのは春以降、米価下落ならありがたみゼロ