「朝青龍にあれをやめさせたらおかしくなる」熱海富士にも通じるルーティンの功罪

公開日: 更新日:

 右足で仕切り線をはいた後、体を揺すりながら左右の足で8回、9回と足場をならす。秋場所を沸かせた熱海富士の立ち合いの「ルーティン」だ。

 そんな言葉がない時代から、多くの力士やスポーツ選手には集中力を高めるためのしぐさや所作があり、形態模写のネタにもなる。

■闘志をみなぎらせた、あれ

 高見盛(現東関親方)が気合十分に顔や胸をたたく「ロボコップ」アクションは、記憶に新しい。

 朝青龍は制限時間いっぱいの塩で、左手を振り上げ、まわしをパーンとたたいて闘志をみなぎらせた。相撲っぷりにもマッチしていたが、悠然たるべき横綱にふさわしくないと嫌う人もいたものの、当時の北の湖理事長(顔写真)は擁護した。

「朝青龍にあれをやめさせたら、相撲がおかしくなってしまうよ」

 横綱に甘い理事長だったが、何かにつけ批判される朝青龍が気の毒でもあったので、ここはもっともだと思って聞いた。

 長い間に身についた流れは、簡単に変えられない。それに塩に立った時なら、相手のリズムを大きく乱すところまではいかない。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    永野芽郁は疑惑晴れずも日曜劇場「キャスター」降板回避か…田中圭・妻の出方次第という見方も

  2. 2

    紗栄子にあって工藤静香にないものとは? 道休蓮vsKōki,「親の七光」モデルデビューが明暗分かれたワケ

  3. 3

    「高島屋」の営業利益が過去最高を更新…百貨店衰退期に“独り勝ち”が続く背景

  4. 4

    「たばこ吸ってもいいですか」…新規大会主催者・前澤友作氏に問い合わせて一喝された国内男子ツアーの時代錯誤

  5. 5

    かつて控えだった同級生は、わずか27歳でなぜPL学園監督になれたのか

  1. 6

    永野芽郁×田中圭「不倫疑惑」騒動でダメージが大きいのはどっちだ?

  2. 7

    佐々木朗希「スライダー頼み」に限界迫る…ドジャースが見込んだフォークと速球は使い物にならず

  3. 8

    第3の男?イケメン俳優が永野芽郁の"不倫記事"をリポストして物議…終わらない騒動

  4. 9

    風そよぐ三浦半島 海辺散歩で「釣る」「食べる」「買う」

  5. 10

    永野芽郁がANNで“二股不倫”騒動を謝罪も、清純派イメージ崩壊危機…蒸し返される過去の奔放すぎる行状