大谷翔平「10年1000億円超契約」の裏側と今後…ドジャースでの“二刀流中心”には落とし穴

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大物先発投手が「中5日」に納得するのか

 再来年に復帰が見込まれる投手に関してはどうか。友成氏が言う。

「二刀流の大谷が先発に加わることで、ドジャースの先発は原則6人が中5日のローテーションで回ることになる。ドジャースの先発で今季2ケタ勝った3人のうち、カーショー(35)とウリアス(27)がFAになり、残ったのはルーキーのミラー(24)1人。このオフは先発の補強が急務です。けれども、カーショーやバーランダーらの一流投手は基本的に中4日のローテで回りたい。

 勝ち星の計算ができる大物が果たして中5日の登板間隔に納得するか、微妙と言わざるを得ません。それにドジャースはメジャーの中でも、ドラフトと育成にたけたチーム。2年に1度くらいのペースでエース級の若手が出てきます。つまり大谷が30代中盤になる4、5年後には、間違いなく大谷以上の投手が2人は現れますよ。それでもドジャースは大谷中心、中5日のローテーションを貫けるのか疑問ですね」

 ドジャースのために最善を尽くし、最高の状態でいられるように全力を尽くすことを誓った大谷のこと。すでに本塁打王のタイトルを手中にしているだけに、打者専念の来季はそれこそ三冠王も視野に入ってくるかもしれない。

 だが、打って投げて、大谷が全力を尽くせば尽くすほど、投打ともチームには波紋が広がる気配。大谷の球団と化したドジャースが、これまで同様に勝ち続ける保証はないようなのだ。

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