西武はBクラス5位でも2年連続“短縮キャンプ”でいいの? 球団OB山崎裕之氏も「理解不能」と

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「その考え、発想がどこから来たのか。まったく理解できません」

 こう話すのは西武OBの山崎裕之氏だ。

 11日、西武が来春のキャンプの日程を発表。今季と同じく、2月6日から同25日までとなった。

 今年はWBCの決勝戦が3月22日だったこともあり、従来の3月25日開幕では代表選手たちの調整に問題が発生するとNPBが判断。開幕日を5日遅らせ、同30日にした経緯がある。西武のキャンプもそれにならった形だ。

 来季の開幕は3月29日。今年より1日早くなったものの、だからといって西武のように今季も来季もキャンプを遅らせる球団は皆無。11日現在、来春のキャンプを発表した球団は、西武を除けばいずれも2月1日スタートだ。

 冒頭の山崎氏は「もちろん、キャンプは長くやればいいというものではありませんが……」と、こう続ける。

野球はチームプレーのスポーツ。連携プレーは当然、チーム内の意思疎通を図り、目標を共有するという期間という意味でも、キャンプは十分に意味があります。短縮キャンプで結果が出たので今年も、という理屈ならばわかりますが、西武は今季5位。それも日本ハムと最下位争いをしていたように、屈辱ともいえるシーズンだった。それなのになぜ、他球団より練習量を減らすのか。今年は6日のキャンプスタートまで、選手は寒い所沢で自主トレを行っていた。それだったら、最初から宮崎と高知でキャンプをやればいいじゃないですか。うがった見方かもしれませんが、『そこまで経費を削るのか?』と思ってしまいますよ」

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