大谷翔平と山本由伸に強力援軍!ドジャース投手陣支える“悲運のエース”投手コーチの実力

公開日: 更新日:

 大谷翔平(29)と山本由伸(25)の日本勢には援軍になりそうだ。

 2020年から投手コーチを務めるマーク・プライアー氏(43)のことだ。

 カブスでプレーした現役時代は「悲運のエース」と呼ばれた。3勝2敗と王手をかけて臨んだ03年のマーリンズとのナ・リーグ優勝決定シリーズ第6戦に先発し、七回まで無失点と好投。3-0とリードして迎えた八回、1死二塁からマーリンズのカスティーヨのファウルゾーンへの飛球を左翼手が捕球体勢に入りながらスタンドのファンが妨害。これでリズムを乱し、味方の失策もあって2本の適時打を許して3失点で降板。チームは第6、7戦を落として、58年ぶりのワールドシリーズ進出を逃し、「ヤギの呪い」を解けなかった。

 この年は5試合で120球以上を投じるなどダスティ・ベーカー監督(当時)に酷使されたことも響いた。翌年以降は右肘を痛めるなど度重なる故障に悩まされ、わずか6年でメジャーを去った。

 故障に苦しんだ経験から現役引退後、パドレスで指導者に転身してからはフィジカルへの負担の少ないフォームや球種を研究したという。

「投手によって最適な球種を見極めるのがうまく、ドジャースでは、くすぶっていた投手を再生してきた。22年には、それまで7勝が最多だった左腕T・アンダーソン(現エンゼルス)にシンカーを伝授し、15勝(5敗)と飛躍させた。長らくエンゼルスで結果を残せなかった左腕A・ヒーニー(現レンジャーズ)には高速スライダーを多投させた結果、防御率3.10と安定感が増した。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース佐々木朗希に向けられる“疑いの目”…逃げ癖ついたロッテ時代はチーム内で信頼されず

  2. 2

    ドジャース佐々木朗希の離脱は「オオカミ少年」の自業自得…ロッテ時代から繰り返した悪癖のツケ

  3. 3

    注目集まる「キャスター」後の永野芽郁の俳優人生…テレビ局が起用しづらい「業界内の暗黙ルール」とは

  4. 4

    柳田悠岐の戦線復帰に球団内外で「微妙な温度差」…ソフトBは決して歓迎ムードだけじゃない

  5. 5

    女子学院から東大文Ⅲに進んだ膳場貴子が“進振り”で医学部を目指したナゾ

  1. 6

    大阪万博“唯一の目玉”水上ショーもはや再開不能…レジオネラ菌が指針値の20倍から約50倍に!

  2. 7

    ローラの「田植え」素足だけでないもう1つのトバッチリ…“パソナ案件”ジローラモと同列扱いに

  3. 8

    ヤクルト高津監督「途中休養Xデー」が話題だが…球団関係者から聞こえる「意外な展望」

  4. 9

    “貧弱”佐々木朗希は今季絶望まである…右肩痛は原因不明でお手上げ、引退に追い込まれるケースも

  5. 10

    備蓄米報道でも連日登場…スーパー「アキダイ」はなぜテレビ局から重宝される?