レスリング最軽量級の絶対女王 須崎優衣は安定感抜群 女子4人目の五輪連覇へ、敵は自分自身

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「23年の世界選手権前、右膝にスパーリングもできないほどの重傷を負いながらも、本番では海外のライバルを寄せ付けずに圧勝しました。東京五輪以降、マット上での安定感がさらに増した上に、ディフェンスも、ほぼ隙がありません。23年の世界選手権を見る限り、女子50キロ級には須崎に立ちはだかるだけの力量のある選手は見当たらない。パリでの連覇は揺るぎないと思います」

 須崎は先行逃げ切りタイプ。先にポイントを奪って焦りが生じた相手の隙を突いて大技で仕留めるスタイルだ。

「須崎に唯一、不安があるとすれば、試合に集中し過ぎることです。ポイントを先取しようと視野が狭くなり、攻撃が単調になるきらいがあります。相手に単調な攻めを見抜かれないよう、手数を増やせば、五輪で圧勝できるはずです」(前出の横森氏)

 絶対女王の敵は自分自身ということになりそうだ。

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