広島がFA人的補償でオリの若手有望株19歳を指名した真相…野手が抜けたのになぜ投手を?

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 野手が抜けたから野手を指名する──。オリックスはそう読んでいたに違いない。

 それが、広島FAで西川が抜けた野手ではなく投手、即戦力ではなく高卒1年目を終えた素材型の若手(日髙暖己)を指名した。

 確かに野手が少なめだ。広島のオフの野手の補強は、外国人選手を除けば、ドラフト4位の仲田(沖縄尚学)くらい。そのため、オリックス側は野手を厚めにプロテクトしたとみられる。ただ、広島の新井監督は多少、投打のバランスを欠いても若い選手を伸ばしたいという考えだ。

 内野には外国人2人が加わっており、外野には高卒3年目の田村や中村貴ら若手有望株がいる。そのため、候補から外したという。広島のさる球界関係者がこう言った。

「カープは定期的にFAで主力選手が流出する。だから見返りの人的補償は、相手側が『えっ?』と嫌がる選手を指名することが多い。長野のように実績のあるベテランをあえて指名するか、あるいは赤松のようないぶし銀の選手か。ただし、基本的には若手を育成して叩き上げるという考え方がある。だから、イキのいい若手有望株がプロテクトされていないなら、日髙の指名は十分あり得た」

 広島の球団内では、同じ高卒2年目のドラ1大型右腕・斉藤の評判がいい。新井監督は、二枚看板で先発ローテーションを形成できると期待しているそうだから、近い将来の大きな戦力を得たかもしれない。

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