横綱照ノ富士 4場所ぶり「復活V」で年内は安泰…横審と協会を黙らせ“延命”に追い風

公開日: 更新日:

「音羽山親方が『横綱に上がる人で相撲が下手な人はいない』と話していたように、照ノ富士も怪力自慢なだけじゃない。この日の2番は相手の腕を脇で締め付けてから、四つの体勢にもっていった。相手からすれば、腕を抱えられたら小手投げを警戒しなければならない。横綱はそれすらも見せ札にして、攻撃の形をつくり上げた。琴ノ若戦では不利な体勢になりかけたものの、腕を巻き替えて反撃している。力ではなく、技が勝因です」(若手親方)

 そんな照ノ富士だが、これで少なくとも年内は安泰だろう。前出の親方が言う。

「そもそも満身創痍で恐らく疲労も抜けない。次の3月場所は休場濃厚でしょう。5月場所も出場できるかどうか。ただ、今場所で圧倒的な力を見せつけて優勝したことで、いわゆる『貯金』ができた。場所前の横審の苦言も、『とにかくまずは初日から出てくれ』という趣旨。言われた通りに出て優勝までしたのだから、横審は当分、何も言えないし、言うつもりもないでしょう」

 一人横綱が続きそうな土俵の現状も、延命という意味では追い風だ。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース佐々木朗希の心の瑕疵…大谷翔平が警鐘「安全に、安全にいってたら伸びるものも伸びない」

  2. 2

    ドジャース「佐々木朗希放出」に現実味…2年連続サイ・ヤング賞左腕スクーバル獲得のトレード要員へ

  3. 3

    ドジャース大谷翔平32歳「今がピーク説」の不穏…来季以降は一気に下降線をたどる可能性も

  4. 4

    ギャラから解析する“TOKIOの絆” 国分太一コンプラ違反疑惑に松岡昌宏も城島茂も「共闘」

  5. 5

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾

  1. 6

    国分太一問題で日テレの「城島&松岡に謝罪」に関係者が抱いた“違和感”

  2. 7

    今度は横山裕が全治2カ月のケガ…元TOKIO松岡昌宏も指摘「テレビ局こそコンプラ違反の温床」という闇の深度

  3. 8

    国分太一“追放”騒動…日テレが一転して平謝りのウラを読む

  4. 9

    ドジャース首脳陣がシビアに評価する「大谷翔平の限界」…WBCから投打フル回転だと“ガス欠”確実

  5. 10

    大谷翔平のWBC二刀流実現は絶望的か…侍J首脳陣が恐れる過保護なドジャースからの「ホットライン」