著者のコラム一覧
武田薫スポーツライター

1950年、宮城県仙台市出身。74年に報知新聞社に入社し、野球、陸上、テニスを担当、85年からフリー。著書に「オリンピック全大会」「サーブ&ボレーはなぜ消えたのか」「マラソンと日本人」など。

パリ五輪は女子マラソンの花舞台 観光ツアーのようなレースで活躍すれば日本女子の流れは変わる

公開日: 更新日:

 マラソンのオリンピック代表選考が最終段階に入った。

 昨年秋のMGCで男女各2人が決まり、残る各1人を決めるファイナルチャレンジは、3日の東京マラソンで男子がMGC3位の大迫傑に内定、女子1人は今週の名古屋ウィメンズマラソンの結果待ちである。

 第一生命女子陸上部の山下佐知子監督と話す機会があった。1991年の東京世界陸上で2位に入り、日本のメダルラッシュの先駆けとなったランナー。今回のMGCでは教え子の鈴木優花が優勝。その山下監督が、これから女子が面白くなりそうだと言う。

 1月の大阪国際女子マラソンで前田穂南が日本記録を実に19年ぶりに更新した。男子に比べて女子の記録は伸び悩んでいた。田中希実らのトラック記録から見ても潜在能力はある。ただ、大和なでしこの体形が厚底シューズ対応の壁と言われ、それに徐々に慣れたところで、前田の記録が出て目標が定まった。現に、先週の東京マラソンでは36歳の新谷仁美が記録更新を狙った。結果が出ずに悔し泣きしていたが、それでも記録は2時間21分台である……明らかに新しいフェーズに入っている。記録だけではない。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    今オフ日本史上最多5人がメジャー挑戦!阪神才木は“藤川監督が後押し”、西武Wエースにヤクルト村上、巨人岡本まで

  2. 2

    ヤクルト村上宗隆の「メジャー契約金」は何億円?

  3. 3

    ドジャース佐々木朗希もようやく危機感…ロッテ時代の逃げ癖、図々しさは通用しないと身に染みた?

  4. 4

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  5. 5

    吉沢亮「国宝」150億円突破も手放しで喜べない…堺雅人“半沢直樹ブーム”と似て非なるギャラ高騰の行方

  1. 6

    「SIAM SHADE」DAITAがメンバー4人を提訴報道…人気バンドを巡る金銭問題と、「GLAY」は別格のワケ

  2. 7

    日本ハム最年長レジェンド宮西尚生も“完オチ”…ますます破壊力増す「新庄のDM」

  3. 8

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  4. 9

    ドジャース佐々木朗希にリリーバーとしての“重大欠陥”…大谷とは真逆の「自己チューぶり」が焦点に

  5. 10

    《あの方のこと?》ラルクhydeの「太っていくロックアーティストになりたくない」発言が物議