センバツから低反発バット導入で“旧基準”の在庫はどうする? 各メーカーを直撃して分かった意外な販路

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 高校野球で使用されるバットはミズノとSSKの2社が大きなシェアを占める。SSKの広報担当者は「今後の販路として中学野球などが挙げられます」と、こう続ける。

「新基準はあくまで高校野球の基準なので、中学の硬式野球には関係がない。値下げされている旧基準バットを購入する中学生が少なくありません」

 国内大手のミズノは「日本高野連とバット工業会が協力し、2024年の夏頃にリサイクル活動を行う予定です。中学硬式では使用できますので、今後の販路として考えています」と書面で回答した。

 意外な販路もある。あるスポーツ用品店の店員はこう話す。

「オーストラリアなど、外国人の方が旧基準バットを買っていくことがあります。外国ではこちらの基準に関係なく旧基準バットを使えることもあって、日本に旅行に来たついでに買っていくようです。新基準バットへの買い替えで旧基準バットはもともと大幅に値下げされているし、円安の影響もあって『なんでこんなに品質の良いバットがこんなに安いんだ?』と。ある種のインバウンド需要ともいえるかもしれません」

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