どこよりも早いセンバツ優勝予想 専門家2氏と本紙が占う 「本命」「対抗」「ダークホース」8校

公開日: 更新日:

 第96回センバツ高校野球大会の選考委員会が26日に開かれ、出場32校が決定した。昨秋の明治神宮大会を制した星稜、能登半島地震で甚大な被害を受けた石川・輪島市にある日本航空石川が、北信越地区で選出された。高校野球に詳しい専門家2氏と本紙が優勝校を徹底予想した。

■本命は作新学院、大阪桐蔭、健大高崎

 今春から投手の負担軽減などを目的とした新基準の低反発金属バットが全面的に導入される。飛距離が出にくい特徴があり、各校が四苦八苦する中、有利になるのはどこか。

 アマチュア野球に詳しいスポーツライターの美山和也氏はこう言う。

「作新学院を本命に推したい。母校OBの『江川卓2世』こと最速147キロ右腕のエース小川哲平(2年)は、183センチ、92キロと均整の取れた体格。力感のないフォームからスピンの利いた直球を投げ込む。中学時代は軟式球で144キロを計測した逸材です。関東大会でチーム打率.430をマークした打線も強力。総合力の高いチームです」

 高校野球雑誌「ホームラン」の元編集長・戸田道男氏はこう見る。

「最近はどこの学校も冬の間に室内練習場などで振り込んでくるため、かつて言われた『春は投手力』は当てはまらなくなった。ただ、飛ばないバットを使う今大会は投手力がモノを言いそうで大阪桐蔭を挙げたい。関東第一との明治神宮大会初戦は守備陣が5失策と乱れ、5-9で敗れましたが、冬の間に修正してくるでしょう。エース右腕の平嶋桂知(2年)、最速149キロの中野大虎(1年)など、投手力はナンバーワン。昨秋の近畿大会決勝で、京都外大西を7回3安打9奪三振無失点に抑えた最速151キロの189センチ右腕・森陽樹(1年)を関東第一戦で見せなかった西谷浩一監督はしたたかです」

 日刊ゲンダイは健大高崎を推す。ある球団のスカウトが言う。

「関東大会は4強ながら、U15の元日本代表など戦力的には随一。石垣元気と佐藤龍月の1年生二枚看板は完投能力があって、打線も強力。箱山遥人(2年)は『強肩強打』の高校ナンバーワン捕手。打って守れる貴重な右打者の捕手として、プロの評価も高い。初優勝を狙える戦力です」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    高画質は必要ない? 民放各社が撤退検討と報じられた「BS4K」はなぜ失敗したのですか?

  2. 2

    気温50度の灼熱キャンプなのに「寒い」…中村武志さんは「死ぬかもしれん」と言った 

  3. 3

    広陵暴力問題の闇…名門大学の推薦取り消し相次ぎ、中井監督の母校・大商大が「落ち穂拾い」

  4. 4

    巨人阿部監督はたった1年で崖っぷち…阪神と藤川監督にクビを飛ばされる3人の監督

  5. 5

    (4)指揮官が密かに温める虎戦士「クビ切りリスト」…井上広大ら中堅どころ3人、ベテラン2人が対象か

  1. 6

    U18日本代表がパナマ撃破で決勝進出!やっぱり横浜高はスゴかった

  2. 7

    日本ハム・レイエスはどれだけ打っても「メジャー復帰絶望」のワケ

  3. 8

    志村けんさん急逝から5年で豪邸やロールス・ロイスを次々処分も…フジテレビ問題でも際立つ偉大さ

  4. 9

    佐々木朗希いったい何様? ロッテ球団スタッフ3人引き抜きメジャー帯同の波紋

  5. 10

    (2)事実上の「全権監督」として年上コーチを捻じ伏せた…セVでも今オフコーチ陣の首筋は寒い