大谷「DH独占」打ちまくり、週間MVPも…他の野手を休ませられないロバーツ監督のジレンマ

公開日: 更新日:

 しかし、今季はここまで打者専念の大谷が、2日のダイヤモンドバックス戦を1試合休んだだけでDHを独占。このときDHに入ったのは主に4番を打つスミスで、他の選手はDHとしての出場がない。ドジャースは今季、大谷がDHを独り占めすることを想定して野手を手厚くし、DHではなく交互に休ませているのだが、このままシーズンを乗り切れる保証はどこにもないのだ。

 捕手のスミスは攻守で欠かせない存在だし、オフにFAで獲得したテオスカー・ヘルナンデス外野手(31)は昨季マリナーズでDHとして28試合に出場したように休みながら結果を出すタイプ。さらに守備の拙いテイラーが出ずっぱりで三塁を守るようなら、いくら打ってもザルで水をすくうようなことになりかねない。

 かといって、打撃で圧倒的な数字を残す大谷をオーダーから外すわけにはいかない。ここまで52安打もメジャー単独トップ。持ち前のパワーに加えて、今季は技術も突出しているのだからなおさらだ。

 ロバーツ監督は大きなジレンマを抱えているようだ。(つづく)

  ◇  ◇  ◇

 大谷をラインアップから外さず、DHの枠を他の選手にも解放する方法はただひとつだけある。大谷を守備に就かせることだ。

●関連記事【続きを読む】…では、昨年9月に右肘の手術を受けた大谷が予定を前倒しにして外野守備につく可能性などについて詳しく報じている。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース佐々木朗希に向けられる“疑いの目”…逃げ癖ついたロッテ時代はチーム内で信頼されず

  2. 2

    ドジャース佐々木朗希の離脱は「オオカミ少年」の自業自得…ロッテ時代から繰り返した悪癖のツケ

  3. 3

    注目集まる「キャスター」後の永野芽郁の俳優人生…テレビ局が起用しづらい「業界内の暗黙ルール」とは

  4. 4

    柳田悠岐の戦線復帰に球団内外で「微妙な温度差」…ソフトBは決して歓迎ムードだけじゃない

  5. 5

    女子学院から東大文Ⅲに進んだ膳場貴子が“進振り”で医学部を目指したナゾ

  1. 6

    大阪万博“唯一の目玉”水上ショーもはや再開不能…レジオネラ菌が指針値の20倍から約50倍に!

  2. 7

    ローラの「田植え」素足だけでないもう1つのトバッチリ…“パソナ案件”ジローラモと同列扱いに

  3. 8

    ヤクルト高津監督「途中休養Xデー」が話題だが…球団関係者から聞こえる「意外な展望」

  4. 9

    “貧弱”佐々木朗希は今季絶望まである…右肩痛は原因不明でお手上げ、引退に追い込まれるケースも

  5. 10

    備蓄米報道でも連日登場…スーパー「アキダイ」はなぜテレビ局から重宝される?