著者のコラム一覧
友成那智スポーツライター

 1956年青森県生まれ。上智大卒。集英社入社後、今はなきPLAYBOY日本版のスポーツ担当として、日本で活躍する元大リーガーらと交流、米国での現地取材も頻繁に行いアメリカ野球やスポーツビジネスへの造詣を深める。集英社退社後は、各媒体に大リーグ関連の記事を寄稿。04年から毎年執筆している「完全メジャーリーグ選手名鑑」は日本人大リーガーにも愛読者が多い。

「2世選手」7人の通信簿…今季最大の目玉ジャクソン・ホリデーはあえなくマイナー落ち

公開日: 更新日:

 大谷翔平が所属するドジャースの内野陣に、このほどキャバン・ビジオが加わった。

 殿堂入りした元アストロズの看板選手のクレイグ・ビジオを父に持つ2世選手で、ブルージェイズでは、元MVPを父に持つゲレロ、元本塁打王を父に持つビシェットとともに「2世トリオ」を形成していた。

 ブルージェイズは2019年に優秀な2世選手が次々に台頭し、弱体化していたチームが再浮上する原動力になった。しかし、ここにきて3人とも伸び悩み、今季は開幕から不調でチームの得点力がワーストレベルに低下する元凶になった。

 そのため球団は、彼らを他球団に放出する方針を固めているとみられ、ビシェットとゲレロも高く売れるうちにトレードして、5、6人のマイナーの有望株と交換する方針のようだ。

 今季開幕前、2世選手で最も注目されていたのはオリオールズのジャクソン・ホリデーだ。通算316本塁打の大砲マットを父に持つ逸材で、開幕前に大リーグ公式サイトが発表した今年の有望株ベスト100ではトップにランクされていた。開幕からセカンドのレギュラーに抜擢されたものの、メジャーの投手の巧みな投球術に対応できず、36打席で三振が18、ヒットはわずか2本(打率.059)と低迷。あえなくマイナー落ちした。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    新生阿部巨人は早くも道険し…「疑問残る」コーチ人事にOBが痛烈批判

  2. 2

    大谷翔平は米国人から嫌われている?メディアに続き選手間投票でもMVP落選の謎解き

  3. 3

    阿部巨人V逸の責任を取るのは二岡ヘッドだけか…杉内投手チーフコーチの手腕にも疑問の声

  4. 4

    大谷翔平の来春WBC「二刀流封印」に現実味…ドジャース首脳陣が危機感募らすワールドシリーズの深刻疲労

  5. 5

    巨人桑田二軍監督の“排除”に「原前監督が動いた説」浮上…事実上のクビは必然だった

  1. 6

    阪神の日本シリーズ敗退は藤川監督の“自滅”だった…自軍にまで「情報隠し」で選手負担激増の本末転倒

  2. 7

    維新・藤田共同代表にも「政治とカネ」問題が直撃! 公設秘書への公金2000万円還流疑惑

  3. 8

    35年前の大阪花博の巨大な塔&中国庭園は廃墟同然…「鶴見緑地」を歩いて考えたレガシーのあり方

  4. 9

    米国が「サナエノミクス」にNO! 日銀に「利上げするな」と圧力かける高市政権に強力牽制

  5. 10

    世界陸上「前髪あり」今田美桜にファンがうなる 「中森明菜の若かりし頃を彷彿」の相似性