スポクラ男子初の銀 安楽宙斗は「猿のよう」…恩師が語る「4つの武器」と金メダルへの課題

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 普通は身長と両腕を伸ばしたリーチは同程度だが、安楽は身長170センチを大きく上回る180センチ超だ。

「小学校高学年で身長150センチくらいの時に大人の私よりリーチが長かった。指の力が強くて登るのが速いから、まるで猿のようというか……。あの長い手は間違いなく武器になっています」(勝井さん)

「脱力系クライマー」といわれる。最後のリードでは最終8人目に登場し、序盤は力を使わず落ち着いた様子で登っていた。ミスが許されない中、金メダル獲得に85.9点が必要なところ、80点のホールドを前に落下。76.1点にとどまった。安楽は「リードは中盤のパートの動きがグチャグチャで、危なっかしいことばっかして結局落ちてしまったのが原因」と分析した。「あくまで私の意見ですが……」と勝井さんがこう指摘する。

「金メダルへの課題は明白です。後半のリードラウンドで、脱力しながらゆっくり時間をかけてクリアしたところがあったんですが、力を入れてでも素早く通過しないといけないパートでした。最近は筋力トレーニングもやっているようですが、まだまだ足りないし、体作りもこれからの選手。『脱力系』という彼の代名詞がなくなった時、金メダルが見えてくると思います」

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