“ちょんまげ新大関”大の里 11月場所《史上9人目の快挙》濃厚も…懸念は終盤の「腰高」のみ

公開日: 更新日:

 3度目の賜杯を掴んだとしても、誰も驚かない。

 10日初日の大相撲11月場所。もっとも注目されているのが、新大関の大の里(24)だ。

 先場所は入門9場所目ながら、2度目の優勝で大関に昇進。出世の速さに髪の毛の伸びが追いつかず、いまだ大銀杏が結えない。史上例がない「ちょんまげ大関」である。大関を最短2場所で通過という期待もある大の里だが、不安がまったくないわけでもない。

 古株の親方は「本場所終盤でどうなるか」と、こう続ける。

「序盤はともかく、疲労がたまる終盤になると、腰高になってしまう。こうなるといわゆる『体が軽く』なり、攻めても相手に体重をうまく伝えられず、逆に押されたら踏ん張れない。師匠の二所ノ関親方(元横綱稀勢の里)は『しこ、テッポウ、すり足などの基礎が足りないから』とみているようです。基礎稽古が完全に身についてないから、へばってくると少しでも楽な姿勢を、と腰が上がってしまう。もっとも、弱点らしい弱点はそれくらい。左おっつけも覚え、相撲の幅も広がった。下馬評通り、優勝候補筆頭ですよ」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    秋季関東大会で横浜高と再戦浮上、27連勝を止めた「今春の1勝」は半年を経てどう作用するか

  2. 2

    「えげつないことも平気で…」“悪の帝国”ドジャースの驚愕すべき強さの秘密

  3. 3

    公明票消失で自民衆院「東京選挙区」が全滅危機…「萩生田だけは勘弁ならねぇ」の遺恨消えず

  4. 4

    星野監督時代は「陣形」が存在、いまでは考えられない乱闘の内幕

  5. 5

    「自維連立政権」爆誕へ吉村代表は前のめりも、早くも漂う崩壊の兆し…進次郎推しから“宗旨変え”

  1. 6

    ドジャース大谷翔平が直面する米国人の「差別的敵愾心」…米野球専門誌はMVPに選ばず

  2. 7

    国民民主党・玉木代表「維新連立入り」観測に焦りまくり…“男の嫉妬”が見苦しすぎる

  3. 8

    自民「聞いてないよォ」、国民・玉木氏「どうぞどうぞ」…首相指名の行方はダチョウ倶楽部のコント芸の様相

  4. 9

    号泣の渋野日向子に「スイングより、歩き方から見直せ!」スポーツサイエンスの第一人者が指摘

  5. 10

    「ガルベスと牛乳で仲直りしよう」…大豊泰昭さんの提案を断固拒否してそれっきり