大関安青錦が稽古中に転倒し…カド番の5月場所は「進むも地獄」「退くも地獄」の大試練

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 弱り目に祟り目とは、まさにこのことか。

 大関安青錦(22)に度重なるアクシデント勃発だ。6日、出稽古先の荒汐部屋で左足首を負傷。若元春との稽古中に転倒し、患部を痛めたという。安青錦はその場で稽古を切り上げ、他の力士の肩を借りて車に乗り込み、病院に直行した。3月場所では左足小指を骨折。5日の時津風一門連合稽古に出席した際は、「万全じゃないけど、少しずつ良くなっている」と話した直後の凶事である。

 安青錦は初土俵からすべて勝ち越しの快進撃を続け、昨年11月場所で初優勝し大関昇進。今年1月は史上9人目となる新大関優勝を果たし、3月場所で綱とりに挑戦した。しかし、場所中の骨折に加えて、自慢の「前傾姿勢を崩さない相撲」にも対策を練られて苦戦。7勝8敗で自身初の負け越しを喫し、10日からの5月場所は負傷を抱えながらのカド番という絶望的な状況となった。

 治療優先で休場を選べば、8日間休んだ時点で負け越しが決まり、大関陥落。強行出場でも勝ち越さなければ同様で、故障が悪化するリスクも生じる。まさに進むも地獄、退くも地獄である。

「理屈で言えば、休んだ方がいい」と、親方のひとりが言う。

「強行出場なら『これまでの借りを返す』と言わんばかりに、幕内力士たちの餌食となりかねない。安青錦が新入幕してからというもの、彼らは辛酸を舐めさせられてきましたからね。内心、面白く思っていない力士は多い。負傷を抱える左足も狙われるでしょう。安青錦は苦戦が続いた先場所中、『どう相撲を取っていいのか』と周囲にこぼしていたように、メンタルもダメージを受けていた。強行出場でズタボロになれば、さらに傷口を広げるだけとなりかねない。『ワンチャンスに賭けて出場したい』という気持ちもあるだろうが、今回ばかりは無理をしない方がいいのではないか」

 師匠の安治川親方(元関脇安美錦)は出場を前提としながらも、「明日(7日)以降の様子を見て決める」と話した。

 ウクライナの新鋭が、まさに試練の時を迎えている。

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