侍ジャパン 26年WBCにこれだけの懸念材料…大谷、ダルビッシュの出場可否は不透明

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 侍ジャパンは昨24日、プレミア12の台湾との決勝戦に敗れ、2019年大会に続く連覇を逃した。

 井端弘和監督(49)はすでに、2年後のWBC26年大会までの続投が決定。プレミア12では苦杯をなめたものの、プレミア12とWBCはまったく別物だ。

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 WBSC(世界野球ソフトボール連盟)が主催するプレミア12は、メジャー40人枠の選手の参加が認められていない一方、MLBなどが出資するWBCIが主催するWBCは参加可能。前回23年大会は、大谷翔平(エンゼルス=当時)、ダルビッシュ有(パドレス)ら日本人メジャー選手がメンバー入り。イチロー(マリナーズ=当時)が参戦した06年、09年大会以来の世界一を達成した。侍Jの命運は彼らが握っていることは間違いない。

「若手主体の今回のプレミア12のメンバーで、2年後のWBCに出場する可能性があるのは、23年大会で侍入りした戸郷翔征(巨人)、大勢(同)、高橋宏斗(中日)、牧秀悟(DeNA)を除けば、辰己涼介(楽天)、小園海斗(広島)、坂倉将吾(同)あたりが入れるかどうか。侍Jはヌートバー(カージナルス)ら日系メジャー選手の招集も検討しています。大会連覇は、一人でも多くのメジャーリーガーを招集できるかどうかにかかっているといえます」(球界OB)

 とはいえ、2年後に大谷やダルらが再び参加するかは不透明だ。代表周辺ではむしろ、「日本人メジャー選手の辞退が続出しかねない」と、危惧する声が上がっている。

 前回大会時、侍Jを率いた栗山英樹監督はこんなことを言っていた。

「いろんな要望を(WBCIに)ずっと出している。100個くらい。文句じいさんくらい」

 メジャー選手で唯一、宮崎合宿初日から参加したダルは、主催者から合宿期間中の練習試合出場を禁止され、3月10日の韓国戦にぶっつけで先発せざるを得ず、3回3失点と精彩を欠いた。

 メジャー選手が試合に出場できたのは、大会初戦(3月9日)の直前、6日と7日の強化試合から。実戦形式の登板は、宮崎合宿中、中日と壮行試合期間中の2度のシート打撃のみ。栗山監督はこうも言っていた。

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