著者のコラム一覧
友成那智スポーツライター

 1956年青森県生まれ。上智大卒。集英社入社後、今はなきPLAYBOY日本版のスポーツ担当として、日本で活躍する元大リーガーらと交流、米国での現地取材も頻繁に行いアメリカ野球やスポーツビジネスへの造詣を深める。集英社退社後は、各媒体に大リーグ関連の記事を寄稿。04年から毎年執筆している「完全メジャーリーグ選手名鑑」は日本人大リーガーにも愛読者が多い。

スター選手の引退模様アレコレ…主流は翌シーズン“1日だけ”マイナー契約でセレモニー

公開日: 更新日:

■撤回が横行

 バリー・ボンズは筋肉増強剤の力を借りて07年終了時までに通算本塁打記録を762まで伸ばした。しかし、違法薬物使用で評判は地に落ちていたためジャイアンツは契約更新を拒否。ボンズは他球団に活路を求めたが、球界一のヒールを取る球団はなく、事実上の引退状態になってしまった。

 ケン・グリフィーJrはケガの連続で、レッズでは満足な働きができなかった。09年に古巣マリナーズに復帰するとレジェンド扱いされて気が緩んだのか、10年5月の試合中に居眠りしていたことが発覚。それが問題視され、球団に「引退する」とだけ伝えてフロリダの自宅に帰ってしまった。

 メジャーリーグには引退宣言をしながら、気が変わって現役を続けるやからが少なくない。クレメンスは03年に「引退セレモニーツアー」までやりながら、シーズン終了後に引退を撤回。子分である左腕ペティットと共にヤンキースからアストロズに移籍すると絶好調で、18勝をマークして7度目のサイ・ヤング賞に輝いた。ペティットも兄貴分のクレメンス同様、10年に引退を表明したが、翌年に撤回。1年のブランクを経てヤンキースで復帰し、2年間で計16勝と結果を残した。

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