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菅谷齊東京プロ野球記者OBクラブ会長

1943年、東京都生まれ。共同通信社でV9時代の巨人をはじめ、阪神などを担当。1970年代からメジャーリーグも取材した。野球殿堂選考代表幹事を務めたほか、三井ゴールデングラブ賞設立に尽力。現在は東京プロ野球記者OBクラブ会長。

巨人がドジャースなら阪神はジャイアンツ…虎の指揮官となった村山実氏が私に見せた猛烈対抗心

公開日: 更新日:

 やはり村山だ、と思った。巨人ドジャースならオレはジャイアンツ、と闘志むき出しというわけである。大リーグでこの2チームはニューヨーク時代からのライバル。揃ってカリフォルニアに移転した歴史を持つ。

 見せてくれた教書は、基本練習が主な内容だった。当時、阪神にはウィリー・カークランドという大型外国人がいた。米ジャイアンツ時代に同じファーストネームを持つメイズ、マッコビーと「ウィリー・トリオ」と呼ばれた一人で、つまようじをくわえているところから、阪神ではドラマ「木枯し紋次郎」に重ねて“紋次郎”との異名がついた。教書はカークランドの紹介だったのではないか。

 村山は「ジャイアンツ戦法」の存在を明かさなかったはずである。挑戦はしたものの、巨人に勝って優勝できなかったからだろう。それどころか3年契約の途中で代理監督に指揮権を奪われたのだから……。“ザトペック投法”は采配となると空回りした。

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