大の里が「10年横綱」として君臨するには…最速最短で悲願達成も「決して若くはない」厳しい現実

公開日: 更新日:

 大の里には“次”が出てくるまで1日でも長く、というのが協会の総意だが、過去に横綱を10年務めたのは2人しかいない。歴代1意の在位記録を持つ白鵬(現宮城野親方)は、07年7月場所から21年9月場所まで14年84場所を務めた。2位は輪島と共に「輪湖時代」を築いた北の湖。こちらは74年9月場所から85年1月場所まで10年63場所。千代の富士でさえ、10年にわずか届かない9年59場所だった。

 果たして大の里は10年間、綱を張れるのか。ベテラン親方は「24歳は若いが、横綱に昇進する年齢としては決して若くはない」とこう続ける。

「白鵬と北の湖さんが横綱に昇進したのは21歳。大の里は来月で25歳になる。今場所は立ち合いで強烈に当たって圧力をかけながら右差しを狙い、前に出る相撲が功を奏した。重戦車のような前進は圧巻のひと言だが、裏を返せば若さと勢い任せの相撲。30歳を過ぎてパワーや体力が落ちても今の相撲を続けるならば、それこそ10年どころか5~6年が限界です」

 この親方は「しかし」と、こう続ける。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    参政党が消せない“黒歴史”…党員がコメ農家の敵「ジャンボタニシ」拡散、農水省と自治体に一喝された過去

  2. 2

    極めて由々しき事案に心が痛い…メーカーとの契約にも“アスリートファースト”必要です

  3. 3

    遠野なぎこさんを追い詰めたSNSと芸能界、そして社会の冷酷無比な仕打ち…悲惨な“窮状証言”が続々

  4. 4

    ドジャース大谷翔平がついに“不調”を吐露…疲労のせい?4度目の登板で見えた進化と課題

  5. 5

    “お荷物”佐々木朗希のマイナー落ちはド軍にとっても“好都合”の理由とは?

  1. 6

    清水賢治社長のセクハラ疑惑で掘り起こされるフジテレビの闇…「今日からシリケン」と“お触り続行”の過去

  2. 7

    カブス鈴木誠也「夏の強さ」を育んだ『巨人の星』さながら実父の仰天スパルタ野球教育

  3. 8

    千葉を「戦国」たらしめる“超過密日程”は今年の我が専大松戸に追い風になる手応えを感じています

  4. 9

    趣里はバレエ留学後に旧大検に合格 役者志望が多い明治学院大文学部芸術学科に進学

  5. 10

    参政党が参院選で急伸の不気味…首都圏選挙区で自公国が「当選圏外」にはじかれる大異変