安青錦「綱とりに死角なし」は信じていいのか? 新入幕1年のスピード出世に親方衆は絶句「ありえない」

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 昨年、新入幕を果たしたと思ったら、たった1年で綱とりとは……。

 昨25日に千秋楽を迎えた大相撲1月場所。3敗で大関安青錦(21)と熱海富士(23)が並び、両者が負ければ4敗力士にもチャンスがある混戦模様となった。

 3敗の2人は支度部屋でも対照的。ひょうきんな言動で周囲を笑わせていたのが熱海富士だ。欧勝海を寄り切って3敗をキープすると、安青錦の取組を待つ間、「あー、緊張すんなー」と、いかにも緊張感のない口ぶりで周囲を和ませると、安青錦と琴桜の大関対決が始まる直前には、支度部屋に設置されているモニターを見ながら、「よし、行けー!」と叫び、周囲の力士、報道陣は思わず爆笑。いざ取組が始まると、「よし、行け、行け!」と琴桜に声援を送り、安青錦が勝った瞬間は「ああ~~~!」。これには同部屋の尊富士も「競馬かよ」とツッコミを入れていたほどだ。

 一方の安青錦は本割前と優勝決定戦直前は、いずれもじっと目をつぶって精神集中。まさに「動」の熱海富士、「静」の安青錦といったあんばいだった。

 そんな2人の優勝決定戦は、熱海富士が先手を取った。積極果敢に仕掛け、安青錦を土俵際に追い詰める。記者クラブ担当の湊川親方(元大関貴景勝)も、「これは……いけるか?」と腰を浮かしたが、これで終わらないのが安青錦だ。とっさに左手で熱海富士の首を抱えると、起死回生の首投げが炸裂。土壇場の逆転技で、2場所連続優勝をもぎとった。

 優勝インタビューでは会場の四方に深々とお辞儀。

「(新大関の)今場所は立場がちょっと違ったので、今までにない緊張感があったけど、皆さんの前で優勝できてよかったです。(熱海富士戦は相手有利の)右四つになっても、起こされなければ大丈夫だと思ってやっていました」

 と話した安青錦。多くの大関経験者が苦しむ新大関場所での優勝は、2006年5月場所の白鵬以来、20年ぶりとなる記録だ。さらに先場所からの新関脇、新大関の連続Vは、あの双葉山以来となる89年ぶりの偉業である。

 高田川審判部長(元関脇安芸乃島)も、来場所の綱とりを明言したものの、安青錦はまだ入門4年目。急激な昇進により課題が置き去りにされたり、あるいは慢心するなどの心配はないのか。

 高田川審判部長は「相撲にソツがないし、強い」と、こう続けた。

「強いて言えば、大の里のように一発の馬力でもっていく相撲に弱い。ただ、それもなかなか(誰にでも)できるものじゃない。(大の里戦以外は)安定感がある。来場所?楽しみです」

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