ソフトB近藤健介は故障再離脱orシーズン全う どっちが先か?首脳陣が甘えたくなる強烈責任感ゆえの不安
本音を言えば休ませたいが、チーム状況がそれを許さない。
18日の広島戦でベンチから外れたソフトバンクの近藤健介(31)。前日の試合で本塁打を打った際、走塁で左かかとを負傷。顔を歪めてベースを回り、その後も右翼を守り続けていたものの、六回の守備から交代していた。
この日は別メニュー調整で、球場入りすらなかった。小久保監督は「(左かかとの)炎症が引くまでは」と、登録抹消はせず、一軍に同行させながら出場の可否を判断する方針だという。
「近藤自身の意向もあると聞いた」と、球団OBが続ける。
「責任感が強い選手ですからね。過去にも『期待に応えるプレーをしなければならない責任がある』『独自調整を任されている以上、責任がある』と、事あるごとに責任の2文字を口にしていた。22年オフに7年最大50億円でソフトバンクに移籍して以降は、なおさらその意識が強い。まして、今季は開幕直後に腰を手術し、2カ月近く離脱。『チームに迷惑をかけた』という意識があるので、自分から痛いかゆいと言い出すことはないでしょう。首脳陣にとっても、近藤の責任感は大歓迎。一軍復帰した5月27日以降は、11勝6敗1分け、勝率.647と勢いに乗り、1試合平均得点は4点近い。近藤がいるといないとでは、打線の厚みが違いますから」