日本ハム北山亘基が「ドラ8」だったカラクリ…巨人戦九回1死までノーノー快投で今季5勝目
京産大から21年ドラフト8位で入団。その年の支配下ドラフトでは「77人中76番目」のブービー指名ながら、開幕直前、インスタグラムのダイレクトメッセージで北山に開幕投手を通達。北山は当初、冗談だと思ったそうだが、指揮官は「キャンプからずっとよかった。マウンド度胸もすごくいいし、喜怒哀楽もすごい出してくれる。チームにとっても彼が一番いいかなと。相手チームもあまりデータがない。ボール自体も素晴らしい」と、高く評価していた。
某セ球団のスカウトが言う。
「実際、ボールは速いし、素晴らしいカーブも投げる。大学4年になる段階では、各球団が1~2位候補としてリストアップ。複数の球団が大学側に上位指名の意向を伝えていたそうです。しかし、4年時にボールが急に暴れ出すなど、制球の課題が露呈。調子がイマイチだったこともあり、軒並み評価を落とした。もともと北山を評価していなかった球団に加え、北山を狙っていた球団は今さら中位、下位で指名するわけにもいかず、ドラフト会議は進行。北山に対して特段、アクションを起こしていなかった日本ハムが最後に拾い上げる格好になった」