岡野雅行さん(2)“野人流”ゴルフで仕事をまとめる秘訣…ヘタクソだからこそ意識していることがある

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ゴルフ仲間とラウンド中にパチリ(中央が岡野さん)/(本人提供)

 現役時代には「たまに行く程度」だったゴルフを、本格的にやるようになったのは、ガイナーレ鳥取(J3)のGMになってからです。

「ゴルフコンペには出た方がいいよ。鳥取中の社長さんが来るから」と言われたのがキッカケでした。11年前の話ですね。

 鳥取は市街地からゴルフ場が近くて便利で、実際、本格的にいろんなコンペに参加するようになると、仕事がどんどん広がっていきました。

 知らない人しかいないゴルフでも、全然平気。行ったらすぐ仲良くなれますね。実は僕、必ずハイボールのロング缶を持って行くんです(笑)。朝、それを見た人たちは「えー!?」って驚くんですが、そこでもう「ポン」って心を掴めます。すぐにみんな、ロング缶を手に「初めまして」の乾杯となって、すぐ仲良くなっちゃう。

 18ホールを4人で4時間も一緒にいるんですから、気を使えるか使えないかも大事ですよね。例えば、うまくないのにトロトロと歩いて、何回も素振りした末にボールが真横に行っちゃう人。周りがイライラしているのに伝わらない(笑)。長い時間を過ごすから、ごまかしは利きませんよね。本当にそういうところでゴルフは人が出る。それをよく感じます。

 僕はゴルフ、全然うまくないです。でも、とにかくプレーは速いです。「バーン!」と打ったら「すいません!」と言ってクラブ数本持って走りますから一緒に回っている方のプレーもスムーズになるんで、後ろの組を2ホールくらい離しちゃうことも珍しくありません。それでよく、昼に食堂で会う後ろの組の人にこう言われるんです。

「調子いいでしょ。まったく追いつけなかった」

 で、「いえいえ、スコア、ひどいっすよ」って正直に答えると、たいてい「またまた」って反応が返ってくる。

「走ってるんです。めっちゃ速く」

 と説明すると、「なるほどね」って納得してくれますね。

 サッカーとゴルフの共通点というと、ループシュートでふわりと浮かせる感覚とか、フリーキックで相手にドンピシャの距離で合わせるとか、そういうのが近い感じですね。だから、 

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