智弁和歌山・奥雄大は県大会スタメンゼロでも身体能力、潜在能力は一級品
身長188センチの大型野手として、プロからは潜在能力を買われている。
1年春から背番号10でベンチ入り。2年夏の甲子園で1打席に立ち、3年春のセンバツで本職の外野ではなく、チーム事情もあって三塁として全5試合に出場した。
アマ野球に詳しいスポーツライターの安倍昌彦氏が言う。
「スケールが大きい選手です。今年は遊撃にも挑戦。この夏、遊撃で活躍できれば、さらに評価が上がるでしょう。50メートル6秒台前半と足があり、肩も強い。打撃面は精度に課題がありますが、タイミングさえ取れれば、甲子園でもサク越えできるパワーと技術を持ち合わせています」
もっとも、この夏の県大会では、スタメン出場はゼロ。左翼で途中出場する試合が続いた。
「投打二刀流でスーパー1年生と称される井本陽太が、3番・左翼兼投手として活躍。めきめきと力をつけていることもあって、なかなか出場機会に恵まれないようだが、昨夏は投手としても最速141キロを投じるなど身体能力の高さを見せた」(パ球団スカウト)