市船橋(千葉)海上監督に聞く「高校完全無償化で公立校の受難はますます加速しませんか?」
「生徒募集の形が相当変わる」
──学費が高い私立に有利に働いている高校無償化に関して、今年度から公立を対象に世帯年収額による制限がなくなり、来年度からは私学も年収制限が撤廃される。実質的な無償化が全国で実現することで公立の受難は加速しかねません。生徒募集において大きな転機になりそうですが。
「相当変わると思いますね。よく先生方とも話をするんですけど、最終的に選択するのは子供たちですから、公立として何ができるのかと考えたときに、魅力であったりを伝える努力をしないといけない」
──今後、公立が私立に勝つためにはどうすればいいですか?
「勝つ負けるはその時々の状況があるので、わからないですけど、子供たちがモチベーションを持って学校に来てくれる、そのモチベーションに対してきちんと跳ね返りがある環境を整えてあげる。そこだと思うんですよね。公立と私立の差は練習環境や時間の差だったりあるとも思うんですけど、そこは工夫の仕方だと思う。だからこそ、ウチはこういうチームだよということをまず知ってもらうことが大事かなと思っています」