仁志敏久の人生を変えた「居酒屋堀内」での夜…「また野球が好きになれると思った」

公開日: 更新日:

 不振、故障……。原政権下の2年間、苦難の日々を過ごした。期待に応えられず、気持ちもすさんでいた。そんな仁志にとって、監督と気軽にそんな会話ができることがうれしかった。そして、堀内の口からさらに胸の躍る言葉を聞く。部屋で焼酎の水割りの入ったグラスを傾けながら、堀内がこう言ったのだ。

「もう一度、1番をやってみろ。おまえに1番を打って欲しい。オレは代えないぞ。おまえが、もう勘弁してください、と音を上げるまで、1番で使い続けるからな」

 仁志が言う。

「素直にうれしかった。気持ちが奮い立つというか、また野球が好きになれると思った。実際には01年からバッティングに悩んでいて、どうしたらいいのか分からない状態だった。1番を任せてくれるという堀内監督の期待に応えられるか、正直に言うともう自信はなかった。ただ、やれるだけのことはやろうと、それから毎日毎日、バットを振り込んで、これでダメなら仕方がない、というところまで自分を追い込めた。そういう気持ちになれたのが大きかった」


 1番に戻った仁志はこの年、自己最多の28本塁打を記録。打率は.289、リーグトップの106得点をマークした。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「おい、おまえ、生意気なんだよ」 野村監督は俺の挨拶を“ガン無視”、暴れたろうかと考えた

  2. 2

    佐々木朗希いったい何様? ロッテ球団スタッフ3人引き抜きメジャー帯同の波紋

  3. 3

    スピードスケート引退・高木美帆にオランダが舌なめずり “王国復権の切り札”として白羽の矢

  4. 4

    長澤まさみの身長は本当に公称の「169センチ」か? 映画「海街diary」の写真で検証

  5. 5

    ブチ切れ高市首相が「誤報だ!」連発 メディア、官邸、自民党内…渡る政界は「敵ばかり」の自業自得

  1. 6

    樹木希林に不倫を暴露された久世光彦

  2. 7

    ドジャース佐々木朗希またも“自己中発言”で捕手批判? 露呈した「人間性の問題」は制球難より深刻

  3. 8

    自転車の「ハンドサイン」が片手運転ではとSNSで物議…4月1日適用「青切符」では反則金5000円

  4. 9

    【独自】急死の中山美穂さん“育ての親”が今朝明かしたデビュー秘話…「両親に立派な家を建ててあげたい!」

  5. 10

    柳楽優弥「九条の大罪」23歳新人が大バズり! 配信ドラマに才能流出→地上波テレビの“終わりの始まり”