高橋由伸の驚愕“麻雀伝説”…慶大練習場近くの雀荘の「空前絶後の光景」に腰を抜かしかけた
「ラジオじゃしゃべれないジャイアンツ」(第2回=2005年)を再公開
日刊ゲンダイではこれまで、多くの球界OB、関係者による回顧録や交遊録を連載してきた。
当事者として直接接してきたからこそ語れる、あの大物選手、有名選手の知られざる素顔や人となり。当時の空気感や人間関係が、ありありと浮かび上がる。
今回は巨人で活躍した高橋由伸氏について綴られた、フリーアナウンサー染谷恵二氏による「ラジオじゃしゃべれないジャイアンツ」(第2回=2005年)を再公開。年齢、肩書などは当時のまま。
◇ ◇ ◇
高橋由伸はミスター・長嶋監督がぞっこん惚れ込んで「天才」と呼び「ウルフ」の愛称を与えた男だ。本来なら打撃タイトルを独占して、輝く巨人の4番打者に君臨するはずのビッグネームだ。
97年の秋、ヨシノブが逆指名で巨人入りが決定する寸前、私は慶大ラグビー部の取材で東横線の日吉に行った。ラグビー部と野球部のグラウンドは目と鼻の先。
「高橋ってどんな選手なんだろう。せっかくだからドラフト1位候補にも会っておこうか」