逮捕・不起訴の佐野海舟、森保J復帰までの「深い苦悩」を読み解く
その航大は「もしも一緒に招集されることになれば、兄が自分に対して『申し訳ない』と思うのは目に見えていました。ですから、自分から先にLINEで『もしも選ばれたら、やるしかない』とメッセージを送りました」と明かした。
テキストメッセージのやり取りだったので海舟の心の奥底の感情までは分からなかったそうだ。ちなみに海舟からは「そうだな」という返事が来たという。
「プレーを見れば、どんな気持ちでやっているか分かる。マインツに行った最初の頃は元気がなかった。もちろん初めてドイツでプレーしたということもあると思いますが」と航大は振り返る。
海舟自身は、いろいろな思いを秘めながら、それでも「やるしかない」という気持ちを奮い立たせていた。
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実際のところーー。
何が起きたのか、守秘義務のために明らかにされていない。逮捕されたことは事実だが、その時に「性的暴行をしたとされる男性と一緒にいた」「事件が起きるまで女性とも一緒にいた」「佐野は性的暴行をしていない」などの断片的な情報が、真偽不明なまま流れただけ。その後は「和解が成立した」「不起訴になった」ということしか判明していない。