日本ハムが“異例”の人事発表…ポストシーズン直前に新庄監督の続投を明かしたワケ
異例と言えば異例だ。
5日、日本ハムは新庄剛志監督(53)の来季続投を正式に発表。単年契約とみられており、5年目となる。
9月17日には井川オーナーが「辞めていただく理由がない」と話しており、続投は既定路線だったが、日本ハムはポストシーズンを含め、全試合を消化しない限りは監督人事を発表しない方針を貫いてきた。
球団OBが言う。
「現場における新庄監督の影響力が大きく、発表せざるを得なかったのでしょう。すでに続投報道は出ているとはいえ、中ぶらりんだと選手が混乱すると球団が判断したのではないか。なにせ、言動が読めないのが新庄剛志という男。いくら続投ムードが高まっていても、本人がそう口にしたワケではないし、万が一、やっぱり辞めると言い出す可能性だって否定できない。CSに向けて、選手が浮足立つことは避けたいのです」
その新庄監督が最優先にしているのは、あくまで来季のリーグ優勝だ。
「昨季はソフトバンクに大差をつけられての2位で、今季は最終盤まで接戦を繰り広げた上での2位。チーム力は確実に上がっており、新庄監督にとっては来季が本番。そのためには今回のCSでソフトバンクを倒し、下克上を果たすに越したことはない。そうした意識をナインにも共有させる目的もあるでしょう」とは前出のOB。
いずれにせよ、ビッグボスの去就が決定し、一番スッキリしたのは選手たちではないか。