阪神の日本シリーズ敗退は藤川監督の“自滅”だった…自軍にまで「情報隠し」で選手負担激増の本末転倒

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 つまり、大山の逆シリーズ男、デュプランティエの乱調は、あくまで準備不足が招いたもの。藤川監督の策略が完全に裏目に出たと言っても過言ではない。

 しかも藤川監督の「策」は、ソフトバンクには全く通用しなかったようだ。ソフトバンクの吾郷チーフデータアナリストがこう言う。

「デュプランティエの2戦目先発を想定していたわけではありません。ただ、エースの村上を除く4投手(デュプランティエ、才木、高橋、大竹)が2~5戦目で先発してくるのは確実。誰がどこで投げてこようが、データは揃っているし、そもそも予告先発ですからね。実際、私は2戦目を才木だと予想し、デュプランティエと発表された時は『そっちで来たかあ』と思いましたが、それで『データがない!』とバタバタしたわけではない。実は(8月以降投げていない)デュプランティエは他の3人に比べてデータが少なかったのですが、投げるボールや投球スタイルが急に変わるわけでもありません。もし、リリーフのネルソンが先発と発表されたら『えー!?』と仰天しますが。ただ、それでもデータはあるので困るまでには至らない。今の時代はどの球団も各種データを取り揃えています。その意味では、そもそも奇襲というものがなくなった、といえるかもしれません」

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