イチローが明かした最大の敵・野茂英雄との相克…今年は中越高(新潟)で球児指導

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「先頭打者で打ったイメージだった。野茂さんのフォークは打てない。初球からフォークを投げてこないと思っていた。(打ったのは)初球真っすぐ。(なので)先頭打者だと思っていた」

「真っすぐを待って、変化球に対応するのではダメだと思った。野茂さんからは絶対に打てない。そこから考え方を大きく変えた」

 93年6月12日、イチローが野茂から右翼最前列に運んだのは8回表の第4打席だった。野球人生の節目となる一打は、打った球種のみが鮮明な記憶として残るほど、インパクトが強いものだったのだろう。

 2人の対戦は、日本時代は13打数4安打の打率.308、MLBでは12打数4安打の打率.333。数字を見ればイチローに軍配が上がると言っていいが、特にオリックス時代のイチローにとって野茂は最強の敵であり、超えるべき大きなカベだった。

 イチローは今夏、MLBの野球殿堂入り表彰式典の記者会見でも、日本人としてメジャー挑戦のパイオニアになった野茂について、こう言っていた。

 「野茂さんがプレーしていなかったら、MLBとの距離は永遠に縮まらなかった。野茂さんの活躍のおかげで劇的に変わった。自分のモチベーションに繋がった」

 自身も日本人野手のパイオニアであるイチロー。今後も高校球児への指導を継続していく方針だ。

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