ドジャースからWBC侍J入りは「打者・大谷翔平」のみか…山本由伸は「慎重に検討」、朗希は“余裕なし”
「僕自身の身体の調子もありますし」と山本由伸
本人は13日発売の週刊文春のインタビューで、来年のWBCについて、「野球少年たちも楽しみに見るでしょうから、彼らに何か感じるものを、伝えられたらいいなと。ベストを尽くして、その場所を目指したいと思います」と言うものの、「一方で、僕自身の身体の調子もありますし、ドジャースの来シーズンも、ものすごく大事なので、いろんな状況を見極めながら、慎重に決めていきたいと思います」と話している。本人も出場には「慎重」なのだ。
佐々木はどうか。今季は10試合に登板して1勝1敗、2ホールド。5月に右肩のインピンジメント症候群で離脱、4カ月強休んでシーズン終盤にリリーフで復帰。ポストシーズンは抑えとしてワールドシリーズ連覇に貢献したとはいえ、山本のようにシーズンを通して働いたわけではない。むしろ余力はタップリあるはずだが、前出の特派員がこう言う。
「フリードマン編成本部長はワールドシリーズ終了後、米誌スポーツイラストレイテッドの取材に答えて、『来季は先発として位置付け、スプリングトレーニングで先発として準備させる』と話しています。リリーフとして後先考えずに腕を振ったことで、いいときの感覚やフォームを取り戻したのでしょうけど、長いイニングを投げる先発として結果を出せるかは未知数。スプリングトレーニング中に、キャンプ地でみっちり調整させる必要がありますから」
そもそも佐々木はシーズンを通して働いた経験がない。体力面で不安を抱えているだけに、WBCに出ている余裕などない。
したがってドジャースからのWBC出場は、大谷ひとりになりそうな雲行き。来季は開幕から投手としてもフル回転するだけに、WBCで投げるかは定かじゃないが、打者としては期待してよさそうだ。
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山本や佐々木に限らず、メジャー組投手の動員は極めて不透明な状況にある。特にカブス今永らを含む一部のメンバーの関心はそれほど高くないとされていて、侍J井端監督の交渉力が試されている。
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