20代のバレンティンは足が速く守備も“平均以上”だったのに…打てば打つほど横着になっていった

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 しまいにはバレンティンがホームランを打っても誰も驚かない。55本超えが現実味を帯びた13年は、ベンチで見ていても、「まあ、いくだろうな」と、さして興奮もしませんでした。

 9月15日の阪神戦の初回に56号を打ったときは、あまりにあっさりとした達成で、「ああ、いったなあ」という感じでした。

 9打席に1本打っている計算なんですよね。しかもその年にオランダ代表として出場したWBCのキューバ戦で負傷し、14試合を欠場している。もし、144試合すべてに出ていたら、もっと本数を稼いでいたかもしれません。

 性格は明るいというか子供です。大きな子供。試合中にツイッターを更新して、球団から大目玉を食らったことがありましたよね。あれも子供のいたずらのようなもの。本人は「どうだ、やっちゃったぜ」くらいの感覚だったと思います。

 バレンティンといえば緩慢な守備が酷評されることが少なくありませんが、11年のヤクルト入団当初は、むしろ上手な方だったんです。当時はまだ20代。足もそこそこ速く、総合的に守備は「平均以上」。それがホームランを打つごとに意識が打撃のみに傾いて、守備では横着するようになってしまいました。

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