20代のバレンティンは足が速く守備も“平均以上”だったのに…打てば打つほど横着になっていった
守備コーチとしては大変でした。11年は青木とバレンティンが同時に在籍していた年。青木も前回お話ししたように、守備より打撃に興味がある選手。ベンチから守備位置の変更を指示しても、2人とも見ていない。おいおい、ウソだろ? と思ったくらいです。
状況に応じて、ベンチからの守備位置の指示を仰ぐのが普通。それなのにベンチすら見ない。ほっとくと定位置から動かないのだから、頭を抱えたものです。
青木は11年オフにメジャーに挑戦しましたが、12年にはミレッジ(~15年)という助っ人外野手が入ってきた。彼は足は速いのですが、暴走タイプ。やっぱり、守備への興味が薄い。彼らには、「打席でも次はカーブかな? スライダーかな?と考えてるだろ? 守備もそれと一緒なんだ」と口を酸っぱくして言いましたが、なかなか理解してくれませんでした。
反対に僕がコーチ冥利に尽きる思いをしたのが、福地寿樹でした。
▼いいだ・てつや 1968年5月、東京都調布市生まれ。千葉県の拓大紅陵高を経て、86年ドラフト4位で捕手としてヤクルト入団。日本一と称された中堅守備と俊足を生かした打撃でヤクルト黄金期を支えた。2006年に楽天で引退。07~13年はヤクルトで、15年から昨季までソフトバンクでコーチを務めた。現役通算1505試合で1248安打、363打点、48本塁打、234盗塁、打率.273。ゴールデングラブ賞7回(91~97年)、92年盗塁王。日本シリーズ優秀選手賞2回(92、93年)。


















